ジャズと小噺
Jazz and Topics

(38) トニー・ベネット90歳の記事に
別のサイトで8月7日に書いた「4人の長生き爺さん婆さん」の話の中にトニー・ベネット90歳がある。

それも 4人の中で一番若い。最年長はVera Lynn 99歳、Carol Channing 95歳、Jon Hendricks 95歳、そして、3日前に90歳になったTony Bennettの紹介記事である。

さて、4カ月経って2016年の暮もあとわずかの22日、毎日新聞の切り抜きがデスクの上に置いてあった。トニー・ベネット90歳の記事だ。川崎 浩かと思ったら違う。そうか、川崎浩は偉くなってちょろちょろ記事なんて書かないらしい。それならとんまな間違いはないだろうと読んでみた。だめだ!

やはり、読んだ人に誤解を招きそうだ。下の記事には、「不遇な時代もあったが、80年代に息子がマネージャーになって好転、デュエットなどの企画を出しファン層を広げた」とある。最初のDuetsが出たのは2006年です。話が30年も跳んでしまって繋がらないよ。

彼を育てたRalph Sharonと1965年に離れて、70年代が音楽的にどん底だったことは確実なことだ。同じ時期に愛妻との離婚もあった。ラルフは79年に戻り、それ以降は2000年に引退するまで音楽監督と伴奏を続けてくれたのだった。それでトニー・ベネットは仕事が出来たのだ。ラルフが取り上げてアレンジし、彼に歌わせる曲は素晴らしいものばかりだ。ラルフの伴奏は特別だ。どれだけ伴奏を採譜したことやら。

ラルフ・シャロンを語らずして、トニー・ベネットの話は出来ない。この音楽ライターはラルフをご存じないらしい。”I Left My Heart In San Francisco”もラルフが歌わせた歌ですよ。

95年にアルバム”MTV Unplugged”がグラミー賞を取ったことは大変な成功となった。このレコードから何曲も私のレパートリーになった歌がある。このライターの書いていること、爺さんには、よくわからん。

  

アホな記事は読まなくて結構です。それより、わかGから皆さんにトニー・ベネットの銅像をお目に掛けましょう。今年の11月に、生誕90年の記念にサンフランシスコ市によって建てられ公開されたものです。

場所は、フェアモント・ホテルの前です。”I Left My Heart In San Francisco”が初めて歌われたのが、このホテルのヴェネチアンルームです。歌わせたのがラルフ・シャロンです。 ⇒ この記事


トニー・ベネットの銅像

 

https://youtu.be/3IB9ups07V8

(2016/12/22) 

⇒ マーサ三宅60周年の嘘記事 2014/12/18

 


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