歌とミュージシャンにまつわる話 |
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トニー・ベネットは1950年にデビューしているが、Because Of You以外にヒットも無く、時だけ過ぎた。ロンドン生まれのピアニスト、ラルフ・シャロンが1957年にトニー・ベネットと出会いピアニスト兼音楽監督になった。 1961年暮、サンフランシスコのFairmont Hotelのベネチアン・ルームに出演する時、ラルフが”I
Left My Heart In San Francisco”を歌わせた。この話はラルフのページに詳細がある。あとで見てください。これが大歌手トニー・ベネット誕生になったきっかけだ。 |
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この歌は、1953年、作曲George Cory(1920-1978)と作詞Douglass Cross(1920-1975)によって、オペラ歌手Claramae Turnerに捧げて書かれた歌でした。それは、彼女がサンフランシスコ生まれで、NYにいてSFに帰りたい気持ちになる。更に作者2人ともSF出身でNYに居てホームシックになる。その気持ちを歌にしたのだ。 わたしがClaramae Turnerを知ったのは、ロジャース、ハマーシュタインのコンビによるミュージカル「回転木馬」で歌われた”You Never Walk Alone”である。 |
21年前、OZ SONSが1999年のスリーグレイセス・コンサートにゲスト出演したとき、この歌をグレイセスとの混声コーラスで歌った。いい思い出になっている。 「回転木馬」は映画にもなったが、Claramae Turnerにとって唯一の映画出演となった。 という訳で、彼女は1954年以後、自分のリサイタルのアンコールで”I Left My Heart In San Francisco”を歌うようになりました。 最初に歌い出したのはトニー・ベネットではありません。 しかし、Claramae Turnerはクラシックの歌手で、この歌はレコーディングはしていません。 |
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驚くなかれ、8カ月前にYoutubeに上げられたばかりのClaramae Turnerによる「想い出のサンフランシスコ」です。殊勝にもあるオペラ・ファンが上げてくれたのを見つけてしまいました。 (2020/8/16) |
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