ジャズとコーラス
Story of Jazz Chorus

(56)Bill Comstock死去 Oh, Lonely Winter


Bill Comstock, 2013
(Feb 1, 1924- Nov 22, 2016)

フォー・フレッシュメンのドン・バーバーが1960年にソロシンガーに転身することになり、その代わりにケン・アルバースの友人だったビルが加入することになった。それがGroup #4である。1961年の終わりに、ドンは自動車事故で死んでしまった

来日したのは1964年だったと思う。フレッシュメン初来日の時だった。何とも飄々とした出しゃばらずのいい人だった。ギターも心地よかった。#23以降のギターはいただけない。

ビルは1973年まで続けて、Ray Brownに交代した。ギターがキーボードになった。1回だけ中野サンプラザに出掛けたが、これで、フレッシュメンに興味が薄れて行かなくなった。

90年代になって、20年ぶりにBlue Note Tokyoに#18を聴きに出掛けた。ここで出会ったのが市浦 靖 Four Freshmen Society 日本支部代表だった。すぐに仲良くなって、駒場の家に呼ばれて遊びに行ったのを思い出す。
 

その市浦さんが昨日、Facebook上で訃報第1報を出した。まだ詳細はわからない。


The Four Freshmen #4

ビルはソングライターとしてもすぐれた才能があり、わたしがソロででも歌っている素晴らしい”Oh, Lonely Winter”はケン・アルバースと2人で書いた歌である。1959年の歌だから、メンバーになる前に書いた歌だ。

それが、ついこの間、ベースのジャンボ小野がこの歌を気に入って採譜したと言って、青木弘武のピアノと2人で演奏した。ビックリした。

⇒ The Four Freshmen

(2016/11/24)


昨日(2018/9/8)、久し振りにFFS日本支部の懇親会が開かれた。昔もFreshmen#21の歓迎会も開催したことがある京王線柴崎駅前の「さくらんぼう」だった。懐かしい皆さんに会って懐かしさで一杯だった。奈良からFFSの超有名人、FFのコーラス譜をことごとく採譜した荒木さんとゆっくり話ができた。

沢山の話の中で、”Oh, Lonely Winter”にまつわるジャンボ小野の話や「#23以降のギターはいただけない」なんて話までしてしまった。その話題を巡って荒木さんからのメールである。

  

今晩は。
昨日の会合で若山さんからご披露頂いたあれこれの逸話をひとつひとつ反芻して玩味しているところです。

会場内と、帰途の駅で伺った「Oh, Lonely Winter」の件、文字であげてらっしゃいましたね。(このページのこと)

 

メンバーになる前と云うからにはスチュアーツ時代に作り、それがFROSHに採用された訳ですね。

こう云う旋律曲は、ある機会にふと琴線に触れることがありますから、小野さんにもそれがあって採譜なさったものかも知れませんね。

切り方をひとつですぐに判るコムストックのギターからは、音楽性以外の知性が伺えるようで好むところです。

ギターを旋律楽器として修めたマルヴィーのような人は、FROSHのような性格の団体での奏法を元々弁えていないのかなと思ったりします。

2014年11月の六本木演奏の際の、開場規模や演奏形態を無視したような響きには、辛いものがありましたので、まあ我々如き素人がおこがましくも、つい死んだ子の齢を数えるような口調になります。
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荒木豊

(2018/9/9)


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