ジャズと雑学

(25)  ブロードウェイ・ミュージカル Broadway Musical

19世紀終わりから20世紀になって、アメリカでは手軽な寸劇、歌、踊り、手品、色物をまじえたボードビル・ショーとかミンストレル・ショーが流行りだし、ミシシッピを上り下りして町々で公演を行うショーボートが庶民から親しまれました。これがアメリカのミュージカルの原点だといえます。

日本でもエノケンはボードビリアンの代表でした。

さらに遡って、ミュージカルの源をたどれば、ヨーロッパのバレエやオペラに行き着きます。

ガーシュイン兄弟、コール・ポーターがボードビルのために数々の歌曲を作り、さらにシアター・ミュージカルを手がけるようになりました。この頃、ウィーンで生まれていたミュージカルがナチスのために下火になり、取って代ってニューヨーク・ブロードウェイがミュージカルのメッカとなったのです。

しかし、広いアメリカのこと、誰もがブロードウェイに見に来ることが出来ません。そこでMGMなどのハリウッド映画会社はミュージカルを映画の題材として世界中に売りまくったわけです。

2001年9月11日といえば、同時多発テロのいまわしい事件がありますが、一時はブロードウェイの劇場街も閑古鳥がなく状態でしたが、やっと回復しタイムズスクエア一帯は賑わっています。

ミュージカルの作品も大規模なものから数人のキャストの小規模なものまでいろいろです。よく「オン・ブロードウェイ」とか「オフ・ブロードウェイ」にかかるなどと言います。大きな劇場にかかるミュージカルは「オン・ブロードウェイ」と言います。

「オフ・ブロードウェイ」は通常、100〜300席未満の小劇場で上演される作品のことさすのであって、ブロードウェイで上演されないという意味ではありません。もっと小さい小屋で上演されるものは「オフオフ」と言います。

「ミュージカル → 映画」という流れは金がかかるので段々手を出さなくなりました。エリザベス・テーラーの「クレオパトラ」が大損した話は有名です。

逆に、ターザン映画やメリー・ポピンズなどのように、「映画 → ミュージカル」という流れが最近の風潮です。(2004.2)


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