歌と歌手にまつわる話

(60) 盗作か?Harry Warren Boulevard of Broken Dreams

Harry Warren(1893-1981)
ハリー・ウォーレンHarry Warrenはブルックリン生まれのイタリア系アメリカ人で数々の映画の主題歌を残しています。Irving Berlinと同世代です。

”Rose Of Rio Grande”は最初のヒット曲ですし、”There Will Never Be Another You”はよく唄われています。”Chattanooga Choo Choo”はグレン・ミラーでお馴染みです。この曲は大ヒットしたので、本物のゴールデン・ディスクが制作されグレン・ミラーに贈られました。ゴールデン・ディスクはレコード史上、これが初めてだったのです。
 

1933年の歌にAl Dubinの作詞で書いた”The Boulevard of Broken Dreams”という失恋の歌があるのですが、鈴木道明の書いた”One Rainy Night in Tokyo”という皆さんご存知の日本のヒットソングとそっくりなのです。


Al Dubin (1891-1945)

随分以前の話になりますが、「鈴木道明の盗作か否か」が話題に上ったことがあります。訴訟となり、高裁までは「盗作・有罪」の判決でしたが、最高裁でひっくり返りました。「偶然の産物・無罪」となったのです。

最高裁っていう所は最低ですな、ばかばかしい話でした。

90年代になって、Diana Krallが弾き語りで唄っていますが、そのCD(Look of Love,1999)は絶品です。

1934年の映画「ムーラン・ルージュ」でConstance Bennett(October 22, 1904 - July 24, 1965)がVerseから歌っています。 これが最初です。 ちっとも古臭くありません。

 


復刻版CD,2011

日本では何と若き藤山一郎が30年代にこの歌を歌っています。昭和9年のレコーディングです。こんな時代にこの歌が輸入されていたのです。当時のVictorにしろColumbiaにしろ驚きますね。(2011/12/20追記)

 嘆きの街

ブレンダ・リーの”ワン・レイニー・ナイト・イン・トーキョー”を聞き比べてみますか?

 


Warrenの曲に詞を書いたのはAal DubinとMack Gorgonが殆どと言える。⇒ こちらへ


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