SUEのエッセー

ハノイの近郊から

陸のハロン湾 チャンアン


以前、本エッセーの「4.ハノイへのいざない」で、ハノイ近郊の「ハロン湾」について、「南はベトナムのニンビン省から北は中国の桂林へと続く“広大な石灰台地の一部で・・・”」と解説しましたが、その「南のニンビン省」にある「チャンアン=Trang An=陸のハロン湾と呼ばれる景勝地」へ、春の連休(日本の連休とほぼ同時期なのです)の一日を利用して行って来ました。ハノイから南へ約125kmの位置にあります。2014年に、世界遺産に登録されました。

石灰台地とは、元々サンゴなどによって形成された石灰岩台地が隆起し、その後水による侵食作用が進んで、2億5千万年かかって現在のような姿となったものを言います。日本の秋吉台も、アメリカのグランドキャニオンもそれで、元々サンゴなどによって形成された石灰岩(ライムストーン)台地が隆起し、その後侵食作用が進んで、現在の姿となったものです。チャンアンの山々も、岩肌の地層が斜めに連なっていて、その褶曲された岩肌を見ると、海底に形成された石灰岩層が大地の変動によって持ち上げられたもの、と言う事が「成程なあ」と理解できます。

チャンアンは岩山や沼、地下洞窟などによって構成された地形になっていて、外敵から守られた自然の要塞となっています。それで、「長く安全な地」=長安(チャンアン)と呼ばれるようになったそうです。ベトナムでは、968年に初代皇帝のディン・ティエン・ホアン王が、国名を「ダイ・コ・ヴィエット」と改め、チャンアンのホアルーに、せり立つ数々の岩山を自然の城塞として都を構えました。1010年にハノイ(旧名称タン・ロン)へ遷都されるまでの約40数年間という短い間でしたが、これがベトナム最初の独立王朝となった訳です。

さて、チャンアンでは、石灰岩の岩峰が連なり、風光明媚を絵で描いたような幻想的な景色が広がっています。そこでは手漕ぎのボートに乗って、鍾乳石や石柱・石筍を避けながらの、いくつもの狭い洞窟の中を潜り抜ける二時間ほどのボートツアーを楽しむことが出来ます。

もし、「ハノイへのツアー旅行」でお出でになる場合には、「ホアルーとチャンアンのオプショナルツアー」があるかどうか、お調べになっておくとよろしいでしょう。

以下、色々の写真を撮りましたので、どうかご覧になってください。


チャンアンの景観


チャンアンの景観


チャンアンの山々 斜めの地層が見えます


チャンアンの洞窟の中


ホアルー宮殿


ホアルー宮殿


ホアルー宮殿

<なお、この景勝地については僕も以前は知らなかったのですが、今年2月にハノイを訪れてくれた12期の杉原(洋子)さんから、教えてもらいました。>

(2017/5/5)


カッパさん、
去年植えた工場の桜が咲いた。
今年また二本植えたが、「満開の桜の花見」をやれるまでは、居ねえだろうな。

折角植えたんだから大木になるまで
かっぱ

かっぱさん、
そりゃ無理だべ。勘弁勘弁。
桜の写真を載せてくれて、有難う御座ん した。
で、
36. ハノイの近郊から 「陸のハロン湾 チャンアン」
を書いたので送ります。
宜しくお願いします。