歌と歌手にまつわる話
Story of Songs and Singers

(275) ジョアン・ジルベルト死去88歳


Joao Gilberto(1931-2019)

ジョアン・ジルベルトが、昨日7月6日に自宅で亡くなりました。88歳でした。BBCによると数年前から体調が悪かったと伝えています。死因については不明です。

2003年、東京国際フォーラムでコンサートを開催した。

ボサノバの法王とか神様とか昔から言われていたが、それが初来日だった。オージーサンズ一家で出かけた。ところが、開演時間になってもホールに現れず、「まだ、ホテルを出発していません」なんて実況アナウンスが流れる。結局、1時間40分遅れで始まった。

歌っている途中で眠り込んでしまった。20分微動だにしない。
 

関西など地方から新幹線で来た客は、終わるまで聴いていられない。寝ている間にどれだけ帰ってしまったか。われわれもバカバカしいので途中で退席し、有楽町でご飯にした。

こんなひどいコンサートは初めての経験。批判がましく、コラム1ページを書いた。そうしたら、「ジルベルトを神様」と崇めるファンから、

「あなたは音楽の分からない人です」

と、抗議メールが送られてきた。バカバカしいので喧嘩せず、そのコラムは没にした。

9月だというのに、「冷房は切ります」「非常口のランプは消します」・・・そんなコンサート、行きますか?

その時以来、彼の記事は一切書いていない。

改めて紹介すると、2003年9月は東京で3回、横浜で1回の「これが最後の公演」。翌2004年10月は東京で4回、大阪で2回の「本当の最後の公演」、2006年11月は東京で4回の「奇跡の公演」を行い、2008年11月予定の来日が果たせず、12月に延期したがついに中止となった。

日本公演では常に満席の客を集めた。ジルベルト教徒が日本中から集まって来たのだろう。

一体、何億円稼いだのだろう?

Quateto do RioがFacebook上で、こんな古い写真を出してジルベルトの訃報が届いた。この写真はOs Cariocas(Quateto do Rioの前身グループ)が持っていたボサノバ誕生ライブの貴重な写真である。

何年か前にメンバーのNeil から私の所に送ってくれた写真と同じものだ。写真の由来説明は、 

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(2019/7/7)


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