歌をつくる人にまつわる話
Story of Songwriters

(80) Harry Barris Mississippi Mud


Harry Barris(1905-1962)

映画「King Of Jazz」が1930年に公開された。当時、シンフォニック・ジャズの先駆者ポール・ホワイトマン楽団のレビュー映画である。この中でThe Rythm Boysが”Mississippi Mud”を歌うのだが、これが物凄い。

20年代には女声ではBoswell Sisters、男声ではMills Brothersが歌い始めて、その後も歌い続け、特にMills Brothersにおいては、息子の代になり今も続いている。90年以上の歴史を刻んだ。

話をHarry Barrisに戻して、”Mississippi Mud”は、Harryの作曲によるものだが、とてつもない能力の高さに驚くしかない。リズム・ボーイズは、皆さんご存知のビング・クロスビーと大学時代からの相棒、アル・リンカーとハリーとのトリオのSwing Chorusである。

歌の上手さは3人とも素晴らしいのだが、私の耳にはハリーのJazzyさには土下座するのみ、スキャットの能力も桁違い、大げさに言わせてもらうと「サッチモ以上」となります。信じられますか?

沢山の歌を書いているが、クロスビーがソロ歌手デビューとなった”I Surrender Dear”や”Wrap Your Troubles In Dreams” は彼の作だと知らずに歌っている人ばかりじゃないだろうか。

先ずですねェ、Barry Harrisなら知ってるけどっていう人いませんか?(2018/7/26)

 

⇒ King Of Jazz にビデオあり


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