ジャズとコーラス
Story of Jazz Chorus

(63)フォーbyフォー物語 

同志社グリークラブのOBカルテットにFour By Fourがあります。20年前、わたしがこのホームページを1998年に書き始め、コーラス人間だった私はニグロ・スピリチャルのGolden Gate Quartetを取り上げました。

50年代の終わり頃、わたしが高校から大学に進む頃、GGQは何度か来日したのです。夢中になったものです。

第4楽章はコーラスの章です。1920年代半ばにレコードを吹き込んだBoswell Sisters、続いてMills Brothers、そしてGolden Gate Quartetとなります。

2002年、このページを見つけた脇地 駿さんという同志社OBからのメールをいただきました。あまりに嬉しいメールで、このことをGGQのページに書き足しました。脇地さんとはどんな人だろうとネット検索すると出てくるは出てくるは・・・脇地さんは関西合唱界では超有名人だったのです。

 
お若い脇地さんと2013年の脇地さん

2005年、わたしが書いた脇地さんの記事を見つけたのがFour By Fourの佐藤道雄さんでした。佐藤さんは脇地さんの後輩です。見も知らない東京の人間が、ご自分の先輩のことを書いているのを発見しびっくり仰天、直ちにメールをくれました。

こちらも驚きましたねぇ。

その当時の4×4です。そのホームページにあるレパートリーを見て私は仰け反りました。きっと妖怪のカルテットだと思いました。一体、何百曲あるのでしょうか?


Four By Four, 2005

そんな何年にも亘るお話とは、 ⇒ 金門四重唱団 のページです。



Alaki Yutaka

さて、モダーンなコード使いをして一世を風靡したジャズコーラスにThe Four Freshmenがあります。アメリカにはこのファングループ、Four Freshmen Society (FFS)という組織があります。その日本支部が何十年もの歴史を誇っていますが、30年ほど前、フレッシュメンのライブで日本支部代表、市浦 靖さんに出逢い同グループのメンバーに入れられてしまいました。

そのメンバーの懇親会を度々開きました。来日中のフレシュメンが合流する時もあります。

懇親会では、参加者の皆さんが4パートに分かれてFF Soundを歌ってしまうのです。そのコーラス指導係が同志社OBの荒木 豊さんです。私と同じ年代です。そんな年代だったから同じFFファンになったものと思われます。

荒木さんはFFの4声のコーラス譜面を悉く採譜してしまったオジサンで、絶対音感を持つ音楽人です。

先日、久しぶりにFFS Japanの懇親会があり、荒木さんは奈良から遠路はるばるやってきました。開催場所が京王線柴崎駅前「さくらんぼう」という店です。東京駅から新宿に出て京王線に乗らないと行けません。調布の2つ手前の鈍行しか止まらない駅です。

10年以上お会いしてなかったので、懐かしいやら嬉しいやら。話が弾みました。今年も荒木さんの指導で21人の参加者全員で”Day By Day”と”Fools Rush In”を歌いました。FFの原調で歌うのです。驚きでしょ?わたしは2ndを歌わされました。

その合間に、話題に上がったのが、荒木さんと同窓の脇地さんのことやフォー×フォーのことです。こんな話は他のFFS人には通じません。

奈良に帰ってからメールのやり取りです。この会合で若山と会った話を4×4の佐藤さんに伝え、佐藤さんが懐かしがっているとの話です。すぐに、佐藤さんにメールをしたら、すぐに返信が届きました。

唯一の東京ライブは、もう6年も前になります。この時、初めて4×4生のコーラスを聴きました。


西村兼男(pf)  森島敏夫(2nd)   長谷川邦男(Top)  佐藤道雄(Bari)   堀部勝也(Bass)
Four By Four (Tokyo Live), 2012

次の年2月に長谷川邦男さん(1937-2013)が他界されました。寂しくなりました。

驚くなかれ、今では2世代も若い後輩を交えてカルテットが継続していると写真を添付してくれました。それでは、皆さん老け込んでいる暇はありません。元気に歌ってください。練習場は長谷川宅が今も提供されているとのことです。音響設備が整ったスタジオがあるのです。

長谷川さんは、アナログの音がお好きなようでした。よくわかります(⇒ アナログ回帰)。


常磐井志伸(81年卒)  森島敏夫(78年卒)  佐藤道雄(62年卒)  堀部勝也(65年卒)
新メンバーを迎えて Four By Four, 2018/9/1

  ◆ 

さあ、荒木さんには人には真似られない趣味があります。「折り紙」です。我々が知る折り紙とは次元が違います。もったいないけどご覧に入れます。


トリケラトプス
創作者:ジョン・モントロール
パラサウロロフス
創作者:川畑文昭
ドラゴン
創作者:荒木 豊
ドラゴン
創作者:神谷哲史
ペガサス
創作者:川畑文昭
ステゴザウルス
創作者:ジョン・モントロール
恐竜
創作者:前川淳作・荒木 豊付加

本ページを荒木さんがご覧になって飛び上がりました!!そして、メールです。それぞれの作品には創作者が分かっていいるのだそうです。

 「モントロール、川畑、神谷の三氏は斯界の有名人です」

とのことです。こうして沢山折って良い子に提供して喜ばせているのです。

こんな世界があるとは、荒木さんのおかげて皆さんに伝えられる情報です。

(2018/9/12)

家内がペガサスのリクエストをしたら、3件の追加作品を送ってくれました。川畑さんは元トヨタ自動車の技術者、前川さんは、当時、理科大の学生だったという事です。

Wordというワープロは、「捨て子ザウルス」って変換しました。

(2018/9/21)


脇地さんからメールです。「お若い脇地さん」とのキャプションをご覧になり、Decennial Photosを送ってくれました。上の写真は、60〜70位かと・・・


Decennial Photos of Mr. Wakiji

(2018/9/13)


Four By Four の新曲

You Raise Me Up

https://youtu.be/Z7_J4x9emxs

21世紀、2002年にBrendan Graham詞、Rolf Lovland曲で書かれた新しい歌を80歳の爺さんをリーダーとするカルテットがレパートリーに入れました。今日、宇治にお住まいの佐藤道雄さんからコンサートの2枚組CDが届きました。

流石にフォー×フォーです。いい歌を逃さず、歌ってしまいました。しかも、佐藤さんのソロがあります。

実はわたしの腹の虫も「この歌をアレンジせよ」と言い続けて久しいのです。FJS女声合唱団のレパ―トリーに加えようと考えていました。お聴きになれば、「オー、”Londonderry Air”を下敷きにしたな」と思われるかも知れません。そこで、”Danny Boy”と混ぜて繋げてアレンジしようとしています。ご期待下さい。

(2020/1/12)

佐藤さんから10月6日のライブコンサートでの写真を送ってくれました。先ずは、上のビデオをご覧になって「髪の毛がもう黒くないのだ」と仰います。何々、私より1年上ですが、髪はフサフサで十分に黒いです。


15年前の佐藤さん             現在の佐藤さん


Four by 4 パビリオンコート 2019/10/6 

(2020/1/14)

  INDEX     PREVIOUS NEXT