歌と歌手にまつわる話

(22) 失恋を回顧するのは It Was A Very Good Year
(English version)


Frank Sinatra(1915‐1998)

あまりにも寂しい歌なのですが、自分の人生もワインで言えばヴィンテージ、そんな歳になった男が我が恋をふりかえり、「あの年はいい年だった」と唄うのです。

17歳のとき、21歳のとき、そして35歳のとき、すべて叶わぬ恋だったのです。想い出とは美しいものなのです。Ervin Drakeというカントリーのソングライターが61年に書いた歌です。

人が自分の社会で頂上を極めた時、ふと回りを見回すと自分一人、誰もいません。孤峰富士ということです。風当たりも厳しいことでしょう。

きっとシナトラは歌手として頂上を極め、歌の世界でも、家庭的にも精神的には一人ぼっちだったのだろうと思います。ですから、シナトラはこの歌を好んで唄ったのでしょう。人生の歌として・・・

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後日談((2011/2/19)

この歌にまつわる話の続きが ⇒ Ervin Drakeに

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