歌をつくる人にまつわる話
The Story of Songwriters

(8) Harold Arlen Over The Rainbow

Harold Arlen
(1905-1986)
ナイヤガラの滝の町、バッファローに生まれました。高校を中退してニューヨークに出てきます。ハーレムのコットン・クラブでもラグタイム・ピアノを弾いていたということです。その後、フレッチャー・ヘンダーソン楽団のアレンジャーもやり、30年代から40年代と、テッド・ケラーやジョニ−・マーサーらとコンビを組んで、スタンダード中のスタンダードをめちゃめちゃに書いています。

やはり、この人も自分でも歌っています。日本でも歌手より楽しく唄う作曲家がいますものね。とうの昔に亡くなった浜口庫之助さんの唄うスタンダードなどは最高な雰囲気です。

"I've Got The World On A String," "I Gotta Right To Sing The Blues," "Between The Devil and the Deep Blue Sea," "Come Rain or Come Shine," "It's Only A Paper Moon," "Over The Rainbow"を知らない方はいないでしょう。この辺の歌は大体コットン・クラブで世に出されています。

"Over The Rainbow"はオージーサンズのテーマソングです。そう、彼らは「OZの息子たち」なんです。

作詞はYip Harburgで、”It's Only A Paper Moon”もArlenとのコンビで書いている。
 

Judy Garland
(1922-1969)
彼のミュージカルの名作「オズの魔法使い」、「スター誕生」など、毎年毎年、いつかどこかで上演されるのです。ジュディー・ガーランドの「虹の彼方に」を聴いたことの無いのは無理ないとしても、そんな話しが通じない若者がどんどん増えてきました。いや、そんな話しを聞かせる大人もいなくなってきたのです。まさに世紀末の様相を呈してきました。

よけいなお節介ですが彼女はライザ・ミネリのお母さんです。もう、ライザ・ミネリって誰なんて言われそうですね。

しかし、いくつの時の写真かは知りませんが魅力的な女性ですね。ところが彼女は変死をしているのです。


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