歌と歌手にまつわる話 |
(96) オスカー・ピーターソン死去 When Summer Comes |
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ダイアナ・クラールが有名になってきた時、カナダ出身と言えばオスカー・ピーターソンを思い出すと書きました。ついこの間、来日していたと思っていましたが、もう3年も前のことです。 2005年、80歳の記念にひとつの歌が出来ました。 "When Summer Comes"というタイトルの曲をオスカーは作曲し、演奏していたのですが、Niels Pedersenという人物がそれにオスカー自身に歌詞を書けと提案しました。しかし、Nielsが2004年に亡くなってしまい、その遺志を継ぐ形でオスカーはElvis Costelloに作詞を依頼しました。そして、80歳の記念イベントでダイアナ・クラールが唄ったというのです。 |
Elvis Costello and Diana Krall |
When Summer Comes Music by Oscar Peterson Lyrics by Elvis Costello Originally Performed by Diana Krall |
Duke Ellingtonに「鍵盤の皇帝(Mahraja of the Keyboard)」と呼ばれ、みなに愛され続けたオスカー・ピーターソンは2007年12月23日にカナダ、トロントの近郊、Mississaugaの自宅で息を引き取りました。82歳でした。 1950年代の初めにオスカー・ピーターソン・トリオが結成され、60年代の中頃まで続きますが、その間、一緒だったのが1つ年下のレイ・ブラウン(ベース)です。レイ・ブラウンは5年前に先に亡くなっています。 皆さん、オスカー・ピーターソンの歌を聴いたことがありますか?私は20年ほど前に”Walkin' My Baby Back Home”を唄うのを聴いて嬉しくなったことがあります。直ちに採譜したのを覚えています。ピアノの演奏と同じで、歯切れがいいのです。(2007/12/26) |
毎日新聞(2007/12/26) |