オーストリアスキー教程

パラレル・クリスチャニア

スキーを揃えたまま回転するのがパラレル

あたかも何もしていないように見える

斜滑降から出てエッジを瞬間的にフラットにして逆のエッジに切り替える

そして回転外側にテールを押し出し続けて最大傾斜線を越し

後半は山回りである

 

実はいろいろなバリエーションがあるのだ

回転内側のストックを突いてエッジの切り替えタイミングを取る

あるいは高く立ち上がることによりスキーへの加重を抜く

これを「抜重」と呼ぶが、抜重されたスキーはエッジの切り替えが容易になる

あるいはジャンプしながらエッジを切り替えれる滑り方もある

上級者はいろいろな滑り方を自由自在に操っているのだ


上手な人は回転弧を揃えることなど朝飯前です

美しい!


ウェーデルン(連続小回りクリスチャニア)

パラレルのまま小回りを連続的に行う滑りをウェーデルンと呼んだ

「ウェーデルン」とは犬が尻尾を左右に振ることを言う

深雪でのウェーデルン

 

ウェーデルンと連続小回りクリスチャニアとは違うのだという話があった

1つの回転と次の回転の間に斜滑降があるのを小回りといい

上の深雪のシュプールを見てほしい

斜滑降の部分が無く回転の終わりが次の回転の始めとなっている

これはウェーデルンだと

 

どうでもいいのだ、そんなこと

美しくしかも安全にリズムよく滑り降りてこれば文句ないじゃろ

 

しかし多くのスキーヤーの夢はウェーデルンで滑ることだったのさ


上級者は集団滑降してもぶつかり合うことは無い

この人たちは国立スキー学校の教師たちである