ベイブリッジ |
これまでアメリカの絵を描いていません。それはヨーロッパのような絵の題材となる中世の建物がアメリカではなかなか出会えないからです。 それでも今年はなんとかアメリカと思いながら古い写真帳をひっくり返して、サンフランシスコの橋にしようと思いました。誰もが思い浮かべるのはGolden Gate Bridgeです。しかし、1973年の映画「追憶」でのベイ・ブリッジのシーンが頭の片隅に残っていました。 ご承知のようにこの橋は2階建てになっていて、それぞれが一方通行の自動車道路になっています。「追憶」の映画では、上り下りの一方通行を逆向きにして映画を撮影しました。何ともアメリカ映画らしいです。 サンフランシスコからベイブリッジを渡るとオークランドです。その先の町がバークレーです。われわれが用があるのはCalifornia大学Berkeley校です。1984年には学会の視察団の皆さんを引率して、バークレーでセミナーを開いてもらいました。昼間のセミナーが終わると、毎夜、皆さんは地下鉄(BART)に乗ってサンフランシスコまで遊びに出掛けたものです。 この映画の主題歌、バーバラ・ストライザンドの”The Way We Were”は後々まで歌われるヒット曲となりました。 SFOとOaklandの中間にYerba Buena Islandという島があります。この景色は島の西側からSFOを眺めた写真が撮ってあったのです。瀬戸大橋が出来るまでは、世界一長い吊り橋だったのです。 いつもの通り「年頭の一枚」です。 |
2013.1.1 |
若山 邦紘 |