爵士楽堂主人の録音室

Maybe You'll Be There
Sammy Gallop
Rube Bloom
1947

 

この歌はむかしビリー・ホリデー、ジューン・クリスティなど多くの人が唄っていましたが、ダイアナ・クラール嬢はしっとりとバラードに歌い上げています。CDでは秀逸と言えます。”Fools Rush In”のRube Bloomの作曲ですからロマンチックです。

彼女のパリでのコンサートがDVDになっていますが、この歌の歌詞を間違えて2小節黙ってしまうところが有ります。

さて、90年代半ば駆け出しの頃はしばしば出稼ぎに来ていたのです。しかし、カナダの田舎からニューヨークに出て腕扱きのマネージャーがついてのし上がらせてしまいました。99年にグラミーを取り、ギャラは10倍になりました。その高いギャラを払って誰かが日本に呼び、2002年に東京国際フォーラムで大コンサートです。


DK嬢

行ってきましたよ。ところが、聴けたもんではありませんでした。「日本人なんか、私の歌聴いたって何もわかりゃしない」という日本人を小バカにした態度で歌いました。わたしは連れて行った皆と途中でホールを出て、有楽町辺りで「耳直し」の代わりに美味しいものを飲んで帰りました。もう、あなたは、本当の大人になるまでは日本には来なさんな。

CDと生のコンサートでこんな違いのある「手抜き歌手」って初めてでした。シナトラだってトニーベネットだって精一杯歌ったのにネ。あの小娘は・・・

このDK嬢と正反対の歌手がいました。Dolly Bakerです。ドリーは日本人のジャズの知識はアメリカ人を凌ぐと言いました。その話はこちらにありますから、後で見てください。⇒ Dolly Bakerの話 (2018/10/11)


Lyrics

Each time I see the crowds of people
いつも人混みをみると
Just like a fool I stop and stare
馬鹿みたいに、立ち止まってじっと見てしまう
It's really not the proper thing to do
本当にどうかしてるんだけど
But maybe you'll be there
あなたがそこにいるかもしれないって

I go out walking after midnight
夜更けに散歩にでかけるの
Along the lonely thoroughfare
誰もいない大通りに沿ってね
It's not the time and place to look for you
あなたを探すような時間でも場所でもないのに
But maybe you'll be there
そこにいるかもしれないって

You said your arms would always hold me
あなたはずっと私を抱きしめているだろうって言ったわ
You said your lips were mine alone to kiss
あなたの口づけは私だけのものって言ったわ
Now after all those things you told me
なのにどうしてあなたの話してくれたこと全て
How could it end like this
どうしてこんな終わり方をしたの

Someday if all my prayers are answered
いつか、もしわたしの祈りが通じたら
I'll hear a footstep on the stair
階段に足音が聞こえてくるでしょう
With anxious heart I'll hurry to the door
不安な気持ちでドアのところへ急いで行ったら
And maybe you'll be there
あなたが立っているかも