ジャズと雑学

(61) 平らなピアノ 菅野邦彦

日本で天才ジャズピアニストと呼ばれたのは菅野邦彦のことである。

今年の1月にFacebookにクイズを出した。

今夜はクイズだよん・・・

鍵盤の魔術師とは誰? 鍵盤の皇帝とは誰?

大勢のお友達が答えを書き込んできた。

先頭を切って答えてきたのがジャズピアノの本田富士旺だった。 

「菅野邦彦氏!!」


菅野邦彦(1936- )

私のコメント

「菅野さんは天才じゃないか?」

懐かしい名前が飛び出してきたもんだ。

   

話は1970年ころに遡りますが、六本木に新しくMISTYというジャズクラブが開設される時、菅野さんは1000万円の現金を腹に巻いて、ニューヨークに行き、Steinwayのピアノを買い付けてきたという有名な話があります。何と空輸したのです。

菅野さんはエロール・ガーナ―に心酔していました。”MISTY”はガーナ―による作曲です。店の名の由来はここからです。菅野さんはミスティの初代ハウスピアニストでした。

そのミスティでDolly Bakerは沢田靖司と木津ジョージに初めて会ったのです。というわけで、沢チンはDolly Bakerの一番の友達となりました。そういう出会いが無かったら、私はDollyとも沢チンとも知り合っていなかったのかも知れません。


沢田       ドリー       木津

さて、その菅野さんのもうひとつの話が、本題の平らなピアノであります。先ずは、このPVをご覧ください。

 
クロマチック鍵盤(未来鍵盤)

このピアノで弾けば、移調や転調をしても運指は平行移動するだけで、従来のピアノの白鍵と黒鍵を渡る段差と前後への指の移動がありません。同じ動きでピアノが弾けます。

こんなピアノ鍵盤があるのを知っていましたか?(2017/11/13)  


● このピアノの演奏は下田ビューホテルのCafe Chantantで聴くことが出来ます。ピアノも見られます。

● 冒頭のクイズの正解は分かりますか? ⇒ こちら


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