歌と歌手にまつわる話
Story of Songs and Singers

(208) スタジャンの名唱 Spain


Chick Corea(1941- )

チック・コリアが率いるフュージョン・バンド、Chick Corea And Return To Foreverが1972年にリリースしたLP「Light As a Feather」にレコーディングしたのが最初である。

曲のイントロ部分に、ロドリーゴの「アランフェス協奏曲」の第2楽章のオーボエの旋律を使った。ナルシソ・イェペスのギターがオリジナル。ジャズ関係ではギターのJim Hallが自分の看板曲にした。

この難曲に歌詞をつけて歌ってしまったのがAl Jarreauである。見事なもんだった。1980年のアルバム「This Time」に入っている。もともとこういうのがお得意で、Dave Brubeckの”Take Five”もペロペロ歌っていました。

私が聴いてもらいたいのはアル・ジャローじゃ無いじゃろうで、もう10年も前に活動停止してまったスターライト・ジャンクションである。

"Spain" by Starlight Junction

宮住というプロデューサーがいる。2000年の夏、われわれが集まる赤坂のLittle MANUELAに若い女性4人を連れて現れた。ジャズボーカル・カルテットを始めるという。毎週、マヌエラで練習が始まった。

初めてのライブは結成2か月後、まだグループ名もついていないとき、南青山のタバーン・アローという西洋居酒屋だった。まだ、レパートリーが十分にないので、それぞれのソロ曲を歌わせながらの初ライブだった。

ライブデビューをしてから「グループ名をどうしよう?」と宮住は相談を持ち掛けてきた。結局、Starlight Junctionという小洒落たグループ名となった。すごいユニークなコーラスグループ名だった。

1人1人の個性を持ち合わせた極上のスーパー・コーラス・グループとなった。この若き女声4人コーラスに、宮住は”Spain”をアレンジした。これが凄い編曲だった。簡単に歌えるものではない。泣きながら練習して歌えるようになった。彼女たちのデビューCD(2002年)にこの曲が収められた。

それが2006年になってプロデューサー自身によってグループの解散となった。応援団長に断りもなしだった。小林、石神、阿部の3人とは、その後も何かの機会に会って繋がっている。そんなスタジャンを思い出してこのページを書いている。

本当にこの娘たちは凄い!よくもこんな難しいものを歌ったものだ。(2016/9/1)

⇒ スタジャンのページ

   


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