SUEのエッセー
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T 旧暦と旧正月 旧暦では、月が新月になる日を月の初めとし、各月の1日としました。それから翌日を2日、その次の日を3日と数えたのです。そして、次の新月の日がやってくると、それを次の月の1日としました。 旧暦1月1日は、通常雨水(2月19日ごろ)の直前の朔(さく)日であり、1月21日ごろから2月20日ごろまでの間を毎年移動します。 雨水は、二十四節気(にじゅうしせっき)(=1太陽年を日数(平気法)あるいは太陽の黄道上の視位置(定気法)によって24等分し、その分割点を含む日に季節を表す名称を付したもの)の第2番目で、旧暦1月1日は、通常この雨水の直前の朔(さく)日《朔(さく、英語:new moon)=月と太陽の視黄経が等しくなること、また、その時刻のこと。現代的な定義での新月(しんげつ)》です。 暦月の初めの日を決定する規則には平朔と定朔とがあり、これによって朔日となる暦日に違いが生じることがあります。 朔は世界中で同時に発生しますが、時差があるため朔日は世界中で同日ではなく、1月21日ごろから2月20日ごろまでを毎年移動します。最近は、 新月から新月までは平均して約29.5日の間隔ですので、12ヶ月間では約29.5日×12ヶ月=約354日であり、太陽暦の1年より約11日短いため、そのままではだんだんと季節とずれていってしまいます。そこで太陰暦では、暦と季節のずれが大きくなってきて、ひと月分に近くなると、閏(うるう)月というものを入れて、ずれを修正します。閏月は平均すると19年に7回ぐらいの割合で入ります。 各国の旧暦は基本的にはほとんど同じですが、標準時が異なるため、時差により朔や節気の日付がずれ、同じ日の日付が1日またはひと月ずれることがあります。 ベトナムの旧暦は中国暦とほぼ同じですが、ベトナム標準時(UTC+7)を使うため、日付が異なることがあります。なお、旧正月が国の休日となっているのは、中国・韓国・北朝鮮・ベトナム・シンガポール・マレーシア・インドネシア・ブルネイとモンゴルなどです。 太陰暦で8月15日の夕方に出る月は、中秋の名月と呼ばれます。単に十五夜といった場合も、中秋の名月をさすことが多いのです。 8月15日は、秋(7,8,9月)の真ん中なので、それで中秋と呼ばれるのです。 この中秋の名月をめでる習慣は、平安時代に中国から伝わったといわれています。 U 干支(えと) 「干支を決めるレース」 さらに多少怪しげですが、レースを催した神様は、「神様」ではなく、「天帝(後に釈迦に変化)」ということらしいです。干支の起源は中国に遡るらしいので、たしかに「神様」というよりはこの方がしっくり来ます。 猫と牛と、仲間を二匹も騙したネズミはそれ以来、皆の嫌われ者になりました。ネズミに騙されて一日遅れ、十二支に入れなかった猫は怒って、それ以来ネズミを追いかけるようになりました。 犬と猿についても、「酉(鶏)が戌(犬)と申(猿)の間になったのは、犬猿の仲とも言われる両者を仲裁する為に間に入った」という話です。 又、「『蛇(巳)』と『辰』は同時に神様の門の前に着きました。蛇と辰は同じ仲間なのだけれど、辰は修行を積んで空をも飛べる力をも身に付けていて、蛇は辰の力を認めていたので、『辰様、お先にどうぞ』と一歩譲った。で、『辰』『巳』の順になった」そうです。 なお、日本とベトナムでは干支に違いが有り、「日本の“牛”はベトナムでは“水牛”」に、「“兎”は“猫”」に、「“羊“は”山羊“」に、「猪は豚」になっています。下がその比較表です。
V テト ハノイでも開いていたのは、アメリカンクラブのレストラン位だったでしょうか。 ベトナムでは桃や梅の花がめでたいものであるとされています。 そのため町中に桃や梅の花が飾られます。 ベトナム戦争時では、テト(旧正月)に自発的な短期休戦が成立していて、これを「テト休戦」と呼びました。
テトの時に食べる「粽(ちまき)」と街で見かける「麒麟舞い(日本でいう獅子舞い)」の写真をご覧下さい。 最後に (2021/2/10) ■ ■ ■ ■ ■ |
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