ジャズと雑学

(70) ジャンボ小野のベース Gasparo da Salo


Jumbo Ono(1954- )

ジャンボ小野(小野照彦)は脂の乗り切ったベーシストであります。ジャンボのベースを眺めたことがある方はいらっしゃいますか?私は見せてもらいました。不思議な気持ちになりました。


Gasparo da Salo

彼が弾いているコントラバスは、1600年頃にイタリアのベルシアで製作されたガスパロ・ダ・サロ(Gasparo da Salo・1540-1604)の名器です。ダ・サロはバイオリンの極めて初期の製作者で、皆さんがご存知のストラテヴァリの一世紀前の職人です。

ダ・サロのコントラバスは、現在、世界に5台とか6台しか残っていないと言われます。このベースを裏から見ると、何となんと、聖母マリア像が埋められています。ジャンボの弾くベースの音を聴きたくなりませんか?

ジャンボは「その音色は深く、優しく聴くもの心を忽ち虜にしてしまう不思議な魅力を持っている」と言っています。

一度だけでも結構、ジャンボのライブにいらして生の音をお聴き下さい。

⇒ ジャンボのライブ・スケジュール

  

ライブハウスで歌っているジャズ歌手たちが知らない歌で、ジャンボと私が大好きな歌があります。ある時、青木弘武とジャンボが、私が知ってるとは露知らず演奏してくれたのです。

⇒ Oh Lonely Winter

(2019/3/23)


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