ジャズと歴史にまつわる話

Swing時代のビッグ・バンド:講義編

今頃、古い話を持ち出してどうしたのですか?と言われそうだ。

2014年2月4日にまた慶應義塾大学アートセンター・油井正一アーカイブ主催の「拡張するジャズ 講義編」で2度目の講師を務めてきた。音楽ジャーナリストの中川ヨウは私の一回り以上若い後輩だが、日本のジャズ評論家の草分け、油井正一氏のアーカイブを開設してくれただけでなく、各季節ごとにジャズの公開研究会を開催してくれている。

ジャズの生まれる前、その素地となったブルースやラグタイムなどからのジャズへの流れの歴史を紐解き、これから現代に向かって新しい話もしようといろいろと考えをめぐらしている。

1月28日、2月4日が「2013年度の冬の研究会」で、テーマは「スイング時代のビッグバンド」であった。28日はヨウちゃんがスイングが始まった頃の時代背景から、King of Swingと呼ばれたBenny Goodman楽団の話をしてくれた。次の週は私に残りのいろいろなビッグバンドの話をまとめてしろという。

28日の講義が終って、来週のことは翌日我が家で打ち合わせることになり、グレン・ミラー楽団、カウント・ベイシー楽団、チック・ウェブ楽団、トミー・ドーシー楽団、アーティー・ショー楽団を取り上げることにした。

この時代のビッグ・バンドには、フレッチャー・ヘンダーソン楽団、デューク・エリントン楽団、ハリー・ジェイムス楽団、キャブ・キャロウェイ楽団、ジミー・ランスフォード楽団、少し古いが、ポール・ホワイトマン楽団、アイシャム・ジョーンズ楽団、ベニー・モーテン楽団など多くのビッグバンドが活躍した時代である。

これらビッグバンドを率いたバンドリーダー達の活動時期を見てもらおう。

黄色いところは自己のバンドを結成する以前の時期、緑色はそれぞれの自己バンドが活動した時期である。

アーティ・ショウ(Artie Shaw: Arthur Jacob Arshawsky、1910年5月23日 - 2004年12月30日)は、アメリカ・ニューヨーク出身のジャズクラリネット奏者。

「ジャズ界における最も素晴らしいクラリネット奏者」の一人とグッドマンと並び称され、アメリカの1930〜40年代のポピュラーなビッグバンドのリーダーとして君臨した。1938年、コール・ポーター作曲の「ビギン・ザ・ビギン(Begin the Beguine)」を編曲、RCAレコードからのリリース盤は大いに成功したシングルとして、この時代を代表する録音であった。

戦時中は海兵隊の慰問バンドを率いて南太平洋を回った。

 

Glen Millerの話は各所で書いてきた。グレン・ミラーに雇われて有名になったモダネアーズは今も2世代目のグループが続けている。

グレン・ミラー楽団でサックスを吹いたり、歌を歌ったりしていたTex Benekeがグレン・ミラー楽団の遺産を継ぎ、テックス・ベネキ楽団が活動している。

モダネアーズも彼のバンドで歌っている。

■    

2013年7月には「アメリカン・ソングブックを生んだ作曲家たち」という公開研究会が開かれた。その様子を書いたページがあります。

⇒ アメリカン・ソングブックを生んだ作曲家たち

 (2014/2)


  Index       Previous Next