歌と歌手にまつわる話
Story of Songs and Singers

(194) 80日間世界一周 Around The World

1872年、ジュール・ヴェルヌが書いた冒険小説が、マイケル・トッドにより1956年に映画化された。

その音楽担当がVictor Youngだった。彼の最後の仕事がこの映画音楽の作曲だった。映画が封切られたのが同年10月で、その翌月にビクター・ヤングは亡くなった。

その主題歌が”Around The World”という格調高い3拍子の名曲で、作詞はHarold Adamsonである。

そのルートは、ロンドン⇒スエズ⇒ボンベイ⇒カルカッタ⇒香港⇒横浜⇒サンフランシスコ⇒ニューヨーク⇒ロンドンという世界1周である。大陸の横断は列車によるが、大半は蒸気船による海上の旅である。

 

その名曲がOZ SONSのメドレー「Around The World」のアイディアとなった。OZ SONSの最初で最後のコンサートが2013年6月に行われたが、その中の目玉として大原江里子の編曲によりオージーサンズの世界一周メドレーが書かれた。

オージーサンズは、日本を出発し中国へと向かう、中国からロシアに入り、ロシアからオーストリア、イタリア、地中海を渡ってスペイン、フランス、イギリス、アイルランドへ向かう。大西洋を渡りニューヨーク、フロリダを経由してジャマイカへ渡り、南米はブラジル、アルゼンチンまで行き、メキシコからカリフォルニアに、太平洋をハワイ経由で日本に戻るという大旅行である。それを、各地にゆかりのある歌でつないで行く。

@上を向いて歩こう AAround The World(pf) BOn A Slow Boat To China CFrom Russia With Love DClimb Every Mountain-Sound Of Music EArrivederci Roma FSummer Time In Venice Gアランフェス協奏曲(gt) H男と女 I霧のロンドンブリッジ JDanny Boy KNew York, New YorkのイントロからManhattan Lマイアミビーチルンバ(pf) Mさらばジャマイカ Nイパネマの娘 Oラ・クンパルシータ Pシェリトリンド QCalifornia Dreamin' Rカイマナヒラ S上を向いて歩こう 最後にAround The Worldで締めくくる。

OZSONS Around The World Medley SLIDE

メドレーに合わせてスライドが映されました。もっと歌に合った画像があるのです。たとえば”From Russia ならばジェームス・ボンドとか。”Sound of Music”ならばジュリ―・アンドリュースだとか。

しかし、コンサートホールで映すと著作権侵害で映画会社からクレームがつく恐れがあるというのです。そこで、広告会社の人間にチェックしてもらってスライドを作成したのです。

(↓画像をクリックで大画像)

   

 

(2015/12/15)

当初、考えたスライドは以下のようなものだったのです。映画会社に怒られそうなフォトが9枚使われています。

著作権という厄介なものがあるのです。音楽も歌も同様です。オージサンズが歌った歌はJASRACに届けて著作権使用料をウン万円支払っているのです。ライブハウスのようなところで歌うのは、店が毎月歌われるであろう歌の著作権料を払っているのですよ。

しかし、ホールでは支払いはしません。だから、コンサートの主催者が支払うのです。

ヤマハホールやヤクルトホールで歌ったマヌエラの歌手達よ、著作権料はわかGが全て届けて支払いも済ませているのです。知らなかったでしょ?

(↓画像をクリックで大画像)

         
   
           
           
           
           
         

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