歌と歌手にまつわる話 |
(58) 石井好子 ホーギー・カーマイケルの伴奏で Stardust (English version here) |
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15年近く帝国ホテルの社長として、そのはるか以前から内外の要人はもとより、偉大なジャズメン達とも接してきた犬丸一郎さんは、99年にすべての仕事を終えて悠々自適の生活をされております。 つい先日、お会いした時の話です。こともあろうに「おい、StardustのVerseの歌詞をみせてくれ」とおっしゃるのです。その後の思い出話が面白いのです。 |
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Yoshiko Ishii and Ichiro Inumaru at Little MANUELA 1999/11/7 |
ザ・ピーナッツはTV「シャボン玉ホリデー」のテーマソングがStardustだったので毎週テレビに流れました。ホーギー・カーマイケルは帝国ホテルロビーでザ・ピーナッツがStardustを歌っているテレビを見て嬉しくなり、自ら放送局に連絡を取ってゲスト出演をすることになったのです。クレージー・キャッツも懐かしいですね。因みに、番組のクロージング・テーマとして流れるStardustはLos Indios Tabajarasのギター演奏です。植木等でも犬塚弘でもありません。あのシルエットは犬塚です。 石井好子さんは上野音楽学校(後の芸大)声楽科卒業後、アメリカに留学しジャズの勉強を始めました。さらにアメリカからフランスに渡ってシャンソンを勉強し、パリでデビューするのです。そして、シャンソン歌手として大成しました。75歳を越しているとは誰も思えない現役ばりばりです。石井さんがポロッともらした言葉です。 「わたしねぇ、はじめはジャズ歌手になろうと思ったの。でも、ジャズって難しいのよ。それでシャンソンにしたの」ですって。(1999/11) |