歌をつくる人にまつわる話
The Story of Songwriters

(16) ショパンとジャズ  I'm Always Chasing Rainbows

Fryderyk Franciszek Chopin
(1810-1849)


Toshiko Kiryu〈1938- )

ショパンといえばピアノ曲、ピアノ曲といえばショパンです。ご存知、ショパンの“幻想”ポロネーズにも英語の歌詞がつけられてスタンダードのレパートリーに入りました。美しいメロディはどう料理しても美味しいのです。

昔、4 Freshmenの歌ったアカペラは腰を抜かすほどすばらしいものでした。

カーネギー・ホールででもコンサートを開いたクラシック・ピアノの大家、霧生トシ子さんはジャズのピアニストとしても有名です。幅の広いピアニストなのです。

彼女にショパンの原曲もよく聴かせてもらいます。それも、霧生さんがよく遊びに来ていた西麻布のピアノ・バーINDIGOでです。

先日も練習にくたびれてくると「鍵盤の間が奈落の底に見えてくる」と言ってわれわれのいる所に気分転換にあらわれるのです。
 

この表現は霧生さんならではのことです。そうなるまで、つめて繰り返し繰り返し練習をするからに違いありません。

いろいろなところで大きなコンサートや楽しいライブもありますが、お酒など飲みながらのプライベートな演奏はより楽しいものがあります。後ろに立って演奏するところを間近に見るのです。お酒も強いし、話も面白いのです。

演奏家としてだけではなく、尚美学園大で教授もされています。「あなたと同業よ」なんて言ってます。

ショパンもガーシュインも嬉しいけど、また、Scott Joplinの"Maple Leaf Rag"を弾いてもらいましょう。ものすごいのです。

⇒ 霧生トシ子


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