歌と歌手にまつわる話

(2) シャンソンもジャズになるのだが Autumn Leaves 
(in English, click here)


Johnny Mercer(1909-1976)
シャンソン"Les Feuilles Mortes"にジョニー・マーサーが英語詞をつけ8分の12拍子を2ビートまたは4ビートにしてオフビートで唄うと忽ちジャズの響きになります。フランス語のままでは、のっぺりしていて音声学的にシンコペーションのリズムが合わないのです。ラテン系の言語と同様、日本語も合いません。

奴隷たちが英語の国につれて来られてジャズの歌が生まれたのは偶然の悪戯なのでしょうか。

言葉のリズムと曲のリズムが合わないものはどうしても不自然なのです。日本語のラップなんて「背広に草鞋」みたいなもの。日本語でジャズっぽく唄おうとすると、桑田圭祐の歌のように日本語の崩れた歌になります。アクセントの位置に無理が生ずるのです。でも、桑田はジャズっぽいですよね。

素人はそういうのを真似しない方がよいのではないかと思いますが。「なくゎすぃつぁこつぉむぉある、つむぇつぁくすぃつぇむぉぬぁうぉ」なんてね。


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