ジャズと歴史にまつわる話

復刻盤CD ニッポン・モダンタイムス

2010年3月のマヌエラでの誕生会で面白い人と友達になりました。高橋正人といいます。その日は若いバンドネオン奏者池田君を連れてきました。

そこでタンゴ談義が始まりました。私は20数年前にアルゼンチンでタンゴに目覚めました。当時、レオポルド・フェデリコ楽団はアルゼンチンでトップを行くタンゴバンドでしたが、それを生で聞いてひっくり返ってしまったのです。それまで、生の演奏を聴いたことがありません。ラジオから聞こえてくるタンゴには反応しなかったのです。

以下はTwitterにある高橋さんの自己紹介です。

高橋正人
@masatanguito KAKINOKIZAKA TOKYO
生まれは映画館/タンゴワセダのボーカル/放送局時代は歌番組を制作/今は輸出の会社経営、兼CDの制作/釣りとタンゴと歌謡曲とバレエ/おもな作品「淡谷のり子 私の好きな歌」「服部良一 東京の屋根の下」「フランク ジャズを唄う」「青春歌年鑑シリーズ」

ニッポンモダンタイムス制作中!


Masahito Takahashi

■    

ニッポン・モダンタイムス


ディック・ミネ

藤山一郎

岸井 明

戦前のSP盤からジャズやポピュラーを復刻したものです。最初にディック・ミネと藤山一郎のCDが11月23日に発売になりました。続いて12月14日にSwing Girls(女性歌手オムニバス)、12月21日に松島詩子、同日オムニバスで林伊佐緒ほか、が発売になります。もうひとつ、歌手・俳優・コメディアンの巨漢、岸井 明も発売になります。年が明けると二村定一が発売になります。

17日に高橋さんにマヌエラでばったりと会ったら、岸井明のCD(未発売の非売品)を「先生、お土産です」と言ってくれました。というわけで、上の3枚が私のところにあります。

昭和の一桁時代にいち早くアメリカのポップソングを歌いだした日本人がいたことは、敬意を以って聴かなくてはなりません。それをレコードにして発売した当時の音楽産業は何と素晴らしいことかお分かりいただけるでしょうか。

そういう先駆的な歌手達やレコード制作者たちに思いを馳せる絶好のCDを高橋さんはプロデュースしてくれたのです。ちょっとだけ味わってみてください。

        ディック・ミネ Dinah

        藤山一郎 The Boulevard of Broken Dreams

        岸井 明 Sweet Sue Just You
 


Masahisa Segawa

この企画に賛同し総監修をされているのは、ジャズ評論家、瀬川昌久さんです。瀬川さんは涙を流すくらい喜んでこの企画に加わったことと想像しています。瀬川さんとは長い付き合いになりますが、10年ほど前に私達のジャズコーラス「The Oz Sons」の歌うステージで司会をしていただきました。その感想が「君達のサウンドはパイド・パイパースのようだったよ」という嬉しくなるような評価をしていただきました。最大の賛辞でした。何を歌ったのかって?

I'll Never Smile Again

でした。(2011/12/19)

⇒ ニッポン・モダンタイムス特設サイト


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