ジャズと雑学

(72) I Left My Heart In San Francisco 2番の歌詞再考

Carmen McRrae In Person

カーメンが歌う”I Left My Heart In San Francisco”の2番の歌詞の話が再燃しました。

1990年ころに、このレコードを聴いて飛びつき、誰も歌わない2番の歌詞を聞き取り、譜面を起こしました。テレ朝通りDOMINANTで歌い始めました。但し、いずれも、20年前に書いた紹介ページには公開していません。
 

誰もがこの歌を唄いました。が、すべてトニー・ベネットが手本でした。伴奏する人たちもあのスタイルの伴奏です。まるで、何とかのひとつ憶えです。マヌエラの店主もそのスタイルです。それに、先輩の長老の持ち歌だったので、わたしは歌いませんでした。

カーメンの歌はトニー・ベネットの何十倍も面白いのです。もともと、カーメン大好き人間には、こたえられません。

2019年9月です。佐倉に在住の渡部さんから御丁寧なメールを頂きました。20年前に書いた紹介ページを見つけて、サンフランシスコの2番の歌詞を聴き取ったが・・・と、歌詞を書いて送ってくれたのです。渡部さんのような方は珍しいです。

渡部さんに、私の聴きとった歌詞を送り、2人の書いた歌詞を合わせて、多分、正解の歌詞が書けました。熟年のオジサン4つの耳は、何ともいい耳です。嬉しくなり、このページを書き始めた次第です。

YouTubeに出ています。聴いてみてください。

ビデオを開いてから、歌詞をクリックしてください。

カーメン・マックレーの2番の歌詞では、最期にサンフランシスコに戻ってくるのです。目出度し、めでたし!

実は本ページの元になった「サンフランシスコに2番あり」のページに書いた収録されたオリジナルのアルバムの記述があったのですが、20年前に書いた「Live in Bubba's」は間違いで正しくは「Song Time」と指摘するメールが2004年に来ました。それで、「Song Time」と訂正したのですが、「買って聴いたが、1番だけだった」と別の読者からのメールです。2番を歌っているアルバムは「Live at Sugar Hill, San Francisco」だと。このメールが来たのは2019年2月でした。

そして、2019年9月に渡部さんが「歌詞がネット検索しても見つからない。聴き取ったので」と送ってくれました。20年前に私が聴き取った歌詞と合わせて、かなり正解に近い「2番の歌詞」が出来たという本稿にまつわる話です。

信じられないような展開です。

(2019/09/10)


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