岡 本 太 郎

あの人のよさそうなにこにこ顔を思い出すと、どうしてあんなに元気な小島君が突然たおれたのか、今でも信じられない。

テレビの番組で如才なく私の話題をひき出してくれたり、また雪の上で、思いがけなくばったり顔を合わせたり。

去年は亀倉雄策と三人、苗場でスキー天狗の競技会をやった。今年も、と約束していたのに。

都会っ児らしいはにかみと、ソフトな風貌、友人、そして大衆の気持ちをふっくらと包んでいた。しかし、負けん気な面もあった。そのため、わが身をいためたのだろう。

みんなに惜しまれる人である。

 
 
 
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