ジャズと歴史にまつわる話

キング・オブ・ジャズ Joe "King" Oliver
 English Version

Joe "King" Oliver(1885-1938)

Louis Armstrong(1901-1971)

Oliver and Louis in 1922

オリバーはルイ・アームストロングの先生だったことでも有名です。コルネット奏者で1922年に"King Oliver's Creole Jazz Band"をシカゴで結成しました。そのときにルイ・アームストロングをニューオリンズから呼びよせました。"King Oliver's Jazz Band", "King Oliver's Orchestra"などのバンドも作っています。一体、何人目の"King"になるのでしょうか。多分3人目ということになりましょうか。

しかし、こちらはバディ・ボールデンと違って上品そうですし、また、実際の演奏が残っています。真の「キング」といってよろしいと思います。


King Oliver's Creole Jazz Band
ところが、ルイはまたたく間にオリバーを追い越してしまうのですね。しかし、ルイはオリバーを最後まで師匠と思い、終生忘れることはありませんでした。師弟の絆は想像以上に深いものなのです。

左端にルイが写っていますね。右端の女性はLillian Hardin(ピアノ)で、1924年にルイと結婚しました。ルイの2度目の結婚です。大変にインテリジェントあふれる人でこのバンドの作曲・アレンジをしていました。この年、ルイはフレッチャー・ヘンダーソンに招かれ約1年ニューヨークに滞在します。その間、ニューヨークのジャズ・ミュージシャンに多大な影響を与えてシカゴに帰って来るのです。(1998/10)


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