歌と歌手にまつわる話 |
(94) パティ・オースティン来日 How Do You Keep The Music Playing? |
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パティ・オースティンが来日しました。新しく出来た東京ミッドタウンのBillboard Liveでのライブに行って来ました。 わずか3歳でデビューしているのです。4歳の時にはアポロ劇場に出演し、5歳の時にRCA Recordsと契約している、なんとおませな人でしょう。 彼女の生まれ年は、1950年ですが1948年と書かれたものが出回っています。それは、あまりに小さい時にデビューしたので、アメリカの子供の労働基準に引っかかるので、2年さば読んだというのです。普通、女性は若くさば読むものですが。 日本には1973年にはじめて来たと言っていました。また、「クインシー・ジョーンズはおじさん」と言っていましたが、クインシーとダイナ・ワシントンが名付け親なのだそうです。2人が結婚していた頃のことなのでしょうか? |
90年ころに、私はミッシェル・ルグランのHow Do You Keep The Music Playing? を好んで唄っていました。トニー・ベネットの歌を聴いて覚えました。トニーはシナトラにこの歌を唄えと言われて唄うようになったのです。 ある晩、行きつけのDOMINANTという店で、バンドの休憩中に有線からこの曲が聞こえてきました。男女のデュエットです。誰が歌っているのか私たちにはわからなかったのです。 DOMINANTのドラマーだった奥山さんは、このソースを確かめるために有線放送へ電話をして調べてくれたのです。そして、James IngramのCDを見つけて買ってきてくれました。当時、出たばかりの It's Your Night というCDだったのです。クインシーの編曲で2曲パティとデュエットで唄っています。 この歌はもともとは1982年の映画「Best Friend」の主題歌として書かれ、映画の中でもPattiとIngramが歌います。
それから数年あるいは10年くらい経ったでしょうか。このCDをうちの奥さんが聴いて「一緒に歌おう」と言い出しました。自分が歌いたくなったのです。それまでは私がソロで歌っていたものを2人で唄うことにしました。われわれのお気に入りの曲です。いい曲ですからいろんな人が唄っています。もちろんシナトラも唄っているわけですが、シャーリー・バッシーも有名でした。近しいところでは、サリナ・ジョーンズ、フォー・フレッシュメンのボブ・フェレイラ(bass)もソロで歌うお得意のレパートリーです。 作詞はアラン&マリリン・バーグマンです。この夫婦が書いた詞は、ロマンチックです。追憶のThe Way We WereもWhat Are You Doing The Rest of Your Life? も私がよく唄った歌です。
さて、How Do You Keep The Music Playing? をパティは一人で唄ったのです。驚きましたね。まさかソロで歌うとは夢にも思いません。これだけでパティのライブに行った価値がありました。パティ・オースティンは最近はジャズ歌手と言ってもいいようです。だんだん、年とともにスタンダードが唄いたくなるのでしょう。めちゃめちゃ上手いです。2007/9/29 ■ ■ ■ |
Kanafu Marie |
最近、不思議なつながりから知り合った、シンガーソングライターのKanafu Marieがこのページを見て、ジェームス・イングラムとは何度も会いましたとメールをくれました。彼女のブログには一緒の写真が出ています。彼女はいろいろな事情が音楽活動を妨げていたようです。それが、何とか再開の道にたどり着いたようです。この歌は彼女のためにあるような歌ではありませんか。 初めて9月1日にリトルマヌエラで会ったのですが、何も知らずに、私が取り出して見せた譜面がHow Do You Keep The Music Playing? だったのです。全く偶然のことなのですが、その不思議さに彼女は驚くのみです。想い入れの深い曲だったのです。 |
パティのライブは9月29日のことです。そこで、この歌のことを書いておこうと、このページが出来ました。どういう因縁なのでしょう。 さてさて、Kanafuの作品を少しだけ聴いてください。Hearts Aliveという曲でLeon Wareとの共作だということです。リズムはサンバですが、我々のような年のものには、とても今風に聞こえます。コンテンポラリ・ミュージックというのでしょうか?How Do You ・・・・をルグランが書いた頃、ルグランはコンテンポラリ・ミュージックのビッグネームと言われたのです。 以下は、Kanafuから届いたメールです。
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