歌と歌手にまつわる話

(68) Rosemary Clooney逝く Come On-A My House

Rosemary Clooney(1928-2002 )

ローズマリー・クルーニーはBopの歌手とは違い、歌を譜面どおりに、そして歌詞を丁寧に唄うタイプの歌手です。ですから、歌のお手本といっていいと思います。

決して崩して唄うことはありませんでした。

ビング・クロスビーと共演した映画「ホワイト・クリスマス」でローズマリー・クルーニーを初めて見ました。典型的なアメリカ美人でした。

彼女の最大のヒットはCome On-A My Houseです。
 

当時、日本では若き江利チエミが「うちへおいでよ、わたしのおうちへ あなたにあげましょ キャンディ・・・」と唄いヒットさせました。

そのローズマリー・クルーニーもロックの台頭と共に忘れ去られ、まったく唄わずアルコールや薬などで70年代の半ばまで引退同然の扱いを受けていました。

実際、何年も病院で療養生活を送っていたのです。それが、1975年にあのビング・クロスビーに引っ張り出されて、復活したのです。

体重は昔の2,3倍もあるような立派な体格になって、娘時代を知るものにはローズマリー・クルーニーとは判別できないほどでした。しかし、それから何枚もレコードやCDをリリースしています。昨年の11月のコンサートを最後に、肺がんとの闘いとなりましたが、2002年6月29日にビバーリーヒルズの自宅で息を引き取りました。合掌

ところで、映画の世界で有名になったジョージ・クルーニーは彼女の兄の息子で甥っ子になります。


George Clooney(1961- )

シナトラ一家の1960年の懐かしい映画「オーシャンと十一人の仲間」のリメイク映画「オーシャンズ11」はジョージ・クルーニーがシナトラの代わりを演じている。

(2002/7)


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