歌と歌手にまつわる話

(98) 誤訳第3話 But Beautiful

このHPに掲示板を開設したばかりのある日に、ギターの好きなWoopieさんというネットネームの方から書き込みがありました。もう4年も前の話になります。書くだけ書いてそのままになっていました。改めて掲載します。2008/2

以下は、You'd Be So ・・・の誤訳話から始まる今はないBBSのコピーです。

返信第1号 woopie - DATE:2004/05/17(Mon) 23:30 No.2

爵士樂堂さま
少しずつ読ませていただいております。
ヘレン・メリル「帰ってくれれば・・・」、やっぱりそうなんですね。
最後についているtoが気になっていたんです。
この曲が入っているアルバム、ほんとにすきです。

早速ですね 爵士樂堂 - DATE:2004/05/18(Tue) 00:55 No.3

woopieさん
BBSがきれいになりましたでしょ?
英語って難しいですね。Nativeでない者は苦労したり誤解したりの連続です。
Helenは友人が彼女の世話をしている関係で、数年前、Blue Note Tokyoの楽屋で会ってきましたが、その後は会っていません。

But Beautifulの”beautiful”は美しいという意味ではないという誤訳の話があるのをご存知ですか?

BUT BEAUTIFUL woopie - DATE:2004/05/18(Tue) 23:37 No.4

恋はすばらしいもの、そして悪いもの、でも美しい・・・。
というような内容ですよね。
何かほかに隠された意味があるのでしょうか。
知りたいですね。

But Beautiful 爵士樂堂 - DATE:2004/05/19(Wed) 23:41 No.5

どうやら「But Beautiful=そんなもんなのさ」なんていう冷めた感じのようです。
そう思って歌詞を眺めると「う〜ん、大人っぽい!」
Johnny Burkeに限らず、この時代の作詞家のセンスは粋なもんですね。子供にはわからないのです。

Love is funny or it's sad
Or it's quiet or it's mad
It's a good thing or it's bad
But beautiful

・・・・・・・

その数ヵ月後に日本経済新聞に「ジャズ詩大全」で有名な村尾陸男さんが「英訳の難しさ」について書いていました。それが偶然にも「But Beautiful」が「ねた」に取り上げられているのです。まったくの奇遇でした。

その新聞記事をご覧ください。⇒ 日本経済新聞2004/10/13 pdf

その後、掲示板に迷惑書き込みが横行し気分が悪いので取り外しました。

Woopieさんのホームページ


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