歌をつくる人にまつわる話
The Story of Songwriters

(17) プッチーニとジャズ  Poor Butterfly 
( in English, click here)

Giacomo Puccini
(1858-1924)
プッチーニのオペラ「蝶々夫人」は1904年に初演されています。1916年に蝶々さんを題材としたジャズができました。それが"Poor Butterfly"です。

日本のプリマドンナ、三浦 環は1915年にロンドンで蝶々夫人を演じました。シナトラの生れた年なんですね。

"Poor Butterfly"はプッチーニの第2幕に出てくるデュエットのTuttiからの引用です。John Golden/Raymond Hubbellが1916年に出しました。同じ蝶々夫人の「ある晴れた日に」を下敷きにした"Stay"という歌があります。こちらは1964年になってから作られました。

この"Poor Butterfly"と"Stay"を1コーラスずつつなげて歌うと、なかなかお洒落です。ベテランのジャズ歌手、西城慶子も時々こうやって聴かせてくれます。もとはVikki Carrがレコーディングしています。

(1998/10)


オペラ「蝶々夫人」イタリアにて公演

2011年8月

日本からプッチーニの「蝶々夫人」をイタリアで公演をするために7月の半ば頃、出演者の一団がイタリアに飛びました。

若ゼミの88年卒のおやす(福田泰子)は学生時代から声楽を習っていました。卒業してからも岡村喬生グループで修行していましたが、

イタリアのプッチーニの家のあったトッレ・デル・ラーゴ(ピサの近く)でオペラ「蝶々夫人」の日本からの引っ越し公演に7人の芸者の役で参加することになりました。

というメールが来ました。引越し公演でも押しかけ公演でも何でもいい、嬉しいことではありませんか。

出演者はすべてオーディションで選考された歌手達です。

私の従弟が音楽家でオペラの指導をしています。彼の弟子に二宮咲子というオペラ歌手がいるのですが、彼女が蝶々さん役を演じます。岡村さんのところで「蝶々さん」の公演の準備練習をしているとき、二宮が家に来て「8月にイタリアに行って、蝶々さんを演じてくる」と言いました。彼女はその練習のため名古屋から車で来ていたので我が家の駐車場に置かせてあげていたのです。

何という奇遇でしょうか、私の関係者が一緒にイタリアに行くというのです。二人からその話を別々に聞いたわけです。二宮に「福田泰子は僕の教え子だ」となって、その日の練習で二人は不思議なつながりにびっくり仰天です。

というわけで、公演は無事終わり大変な評判だったそうです。イタリアの新聞記事になったり、インターネットに写真が出たりしています。
 


二宮咲子(蝶々夫人)     福田泰子(芸者)

おやすが20日に帰国して、写真をメール添付して来ました。


これならおやすだって分かるでしょ?

パスタでも食っているのかなぁ?

 


現地の新聞で大きく取り上げられました。

 

(2011/8)


岡本喬生死去89歳

岡本喬生さんが亡くなりました。R.I.P.


毎日新聞 2021/1/9

(2021/1/9)

岡本さんの訃報を蝶々夫人の咲子さんに届けたところが、不思議な展開になったのです。

智保ちゃんは、1995年に創作ミュージカル「ムジカ」で共演した大事な仲間です。

 ↓ ↓ ↓

⇒ http://ozsons.jp/MUSIKA.htm

こんなことしていて、日付が変わりました。1月10日になりました。

今日は目出度い福沢先生の誕生日です。

子供の頃は学校で大福をもらって家に帰り、美味しい紅白の大福を食べながら「幼稚舎の歌」を歌ったものです。

福沢の大先生の
お開きなさった慶應義塾
その幼稚舎の我らぞみんな
よい子になろう気をそろえ

福沢の大先生が
お残しなさった自尊の教え
その御諭しを身に行って
よい子になろう気をそろえ

福沢先生と岡村先生、あら慶応早稲田
2017年、リサイタルをされた時の終演後です
今日はご縁に感謝です 咲子


    二宮咲子   岡本喬生 in 2017

(2021/1/10)


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