ジャズと数学

ピタゴラスの定理 

ピタゴラス学派が「音の協和・不協和」の研究をした話が本章に書かれている。多くの人は初めて知る話かもしれないが、「ピタゴラスの定理」といえば、「そうそう」と思い出す話でしょう。

ある読者から、質問メールが来ました。「なぜ、a2+b2=c2なの?」と。

ピタゴラスの定理


Pythagoras(BC 580-BC500?)

ピタゴラス率いるピタゴラス学派はある種の教団であり、哲学、宗教、医学、数学、天文学から音楽に至るまで大きな影響を与えた。

直角三角形の各辺の長さをそれぞれ a, b, c としたとき、

a2+b2=c2

が成り立つ。3平方の定理ともいう。

この定理が成り立つことを説明します。一辺がa+bの正方形の絵を描くと一目瞭然となります。

黄色の部分は左右とも直角三角形4個分の面積ですから、残りの白い部分の面積が等しいとなります。すなわち、

2+b2=c2

ではありませんか。

絵を描くと簡単に説明(証明)出来ることがわかるでしょ?

でも、よく見るこの絵では、説明がつきませんし、訳も分かりません。

私達のゼミの先生、関根智明師匠は我々に「絵を描け」が口癖でした。数式だけをいじくっていると怒られました。安定論に出てくるリャプノフ関数の絵まで描かされました。

わたしのゼミの学生たちも同じ目に遭いました。今は昔の話です。

こんな話を書くことになった大元の話はこちらにあります。

⇒ ピタゴラス音律と狼音

(2019/8/26)


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