歌をつくる人にまつわる話
The Story of Songwriters

(6) Irving Berlin  Blue Skies
 
Irving Berlin (1888-1989)

ロシア生まれのユダヤ人で両親につれられて1893年にアメリカに移民した有名な作詞・作曲家です。101歳まで長生きをしたので、その数1500を越すと言われ多作でも有名です。彼の曲はヨーロッパの音楽の影響が強く、アメリカ音楽ではないという評論家も居ますが、とんでもないことだと思います。 ジェローム・カーンがそう言っています。

しかし、メロディの一音、一音でコードを変えていく曲作りがヨーロッパ的に思えるのでしょうか。

"Alexander's Ragtime Band"(1911)は彼を有名にしました。"Cheek To Cheek," "All By Myself, " "White Christmas," "There's No Business Like Show Business," "I Love A Piano," "Easter Parade"などもおなじみの歌だと思います。

「アニーよ銃をとれ」は彼の最後の大ヒット・ミュージカルとなりました。主題歌「ショウほど素敵な商売はない」はエセル・マーマンの代表曲となった。

"Sayonara"という歌を憶えていますか。朝鮮戦争時代の日本を舞台にした映画がありました。これも彼の作った歌です。懐かしいですね。

生まれたときの"Israel Baline"というのが本名なのですが、1907年に初めて"Marie From Sunny Italy"を世に出した時、カバーに"I. Berlin"とミスプリントされてしまい、それを機に"Irving Berlin"と改名してしまったのです。


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