歌と歌手にまつわる話 Story of Songs and Singers |
(293) シナトラがロシア語で歌った |
珍しいビデオがFacebookで送られてきました。わたしはフランク・シナトラがロシア語で歌うとは知りませんでした。上の動画はロシア人の歌手から私の従弟、裕夫のところに送られて来たものです。珍しいので、ビックリしました。 裕夫は音楽家で、オペラ歌手の監督が本職です。 それにしても、このピアノの弾き語りのオジサンは「デカッ鼻」かと間違うくらい大きな鼻です。「デカッ鼻」はご存知でしたか?1960年代に私の十八番ソング”Old
Man Time”を歌ったJimmy Duranteです。 |
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Jimmy Durante(1893-1980) |
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いや、あの鼻はデュランテに間違いありません。 シナトラが若い頃、デュランテと映画でも競演していました。多分、そんなフィルムからとったものだろうと思い調べたところ、1947年のMGM映画「It Happened In Brooklyn」でした。当たりでした。 その映画の中で、”The Song's Gotta Come From The Heart”を二人で歌う場面があります。実に人間離れしたデュランテの演技です。シナトラに「歌は心から」と教えるのです。その歌の中で、いくつかの歌の一節がフレーズとフレーズの間に挟み込まれるのです。その一つが上の動画のロシア語の部分で、ロシア人の歌手は、この部分だけを抜き出して動画ファイルを作ったのか、誰かのをシェアしてFacebookにアップしたのでしょう。 |
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これが全曲です。ストーリーが分かるでしょ? 前田憲男さんじゃないけど「これで一件落着だナ!」 (2020/5/16) このメロディを聴いて思い出すのは何ですか? フリオ・イグレシアスの「黒い瞳のナタリー」のサビに「黒い瞳」の一節が使われています。われわれの親の世代では、シャリアピンの「黒い瞳」かもしれません。わかGの親父はシャリアピン・ステーキが大好物でした。今はない恵比寿のBONによく食べに連れて行きました。 ♪オチチョーニアー・・・♪ と歌うのを聴いて、思い出した人がいるでしょう。原曲は何番までも歌詞が続きますが、1番だけを譜面にしたのを見つけました。
譜面の書き方は気に入りませんが、ロシア語の歌詞があるので貼っておきます。音楽を知らない人が書いた譜面でしょう。 最初の音がミ♭になっていますが、レ♯でないと気持ちが悪い。歌手はこの譜面では歌えません。はっはっは・・・ 鍵盤ではFですが、譜面では、E♯なんですよ。「D長調」が意地悪だったのかな? メロディの書き方はこれが正しい。C長調だから紛れ無しか。 お勉強のために貼っておきます。
はい、裕夫から「うちのベニスの楽団の昔の録音を送るから」と言ってきた。サンマルコ楽団のCDに入っている「黒い瞳」だった。 2005 Sanmarco orchestra from
ということらしい。非公開のYoutubeにしまってある。 いろいろな話などなど増えました。ホントの「これで一件落着だナ!」 と思ったら、裕夫から
「これが友達だ。Anastasia Zverevaで静かなピアソラやラフマニノフ聴くとめちゃうまい」 と、大元のシナトラ+デュランテのVideoを送ってきたロシアの歌手のビデオを送ってきた。1コーラスだけ切り出してやった。 (2020/5/18) |