ジャズと歴史にまつわる話 |
サックスの導入
Body and Soul |
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Coleman Hawkins (1904-1969) |
昔のニューオリンズのジャズ・バンドにはサキソフォンは使われません。リード楽器はクラリネットだけだったわけです。
サキソフォンは1840年代初めにベルギー人のアドルフ・サックスが考案し、1846年にパリで特許が取られました。
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バッハやベートーベンの時代にはサックスは生まれていません。 シカゴとニューヨークのジャズ・バンドがサックスをバンドに取り入れるようになるまでは、もっぱら軍楽隊の楽器でしかありませんでした。 1920年代に入って「サックスの巨人」コールマン・ホーキンスがサックスをジャズに持ち込んだといわれます。"Body and Soul"の名演奏を残しています。 B&Sという略記法がある珍しい曲で、Jonny Greenの作曲によるトーチ・ソング(失恋ソング、片思いソング)です。昭和5年ですから古い曲です。 これより20年もまえの1902年、ブルースの父W.C.ハンディがサックスのカルテットを編成しています。当時は斬新そのものでした。(1998/10) |
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