1901年創業の「ホテル
ソフィテル レジェンド メトロポール ハノイ」は、 1901年、フランスのインドシナ支配の絶頂期に、グランドホテル・メトロポール・パレスとしてオープンしました。ハノイの街の中心のロータリーの傍に、オペラハウスと向かい合って建っていますが、植民地政府の高官であったデュムティエールが、「首都にふさわしい最高級のホテルを・・」と建てたといわれております、100年以上の歴史を持つ格式高いホテルです。外観はクラシカルなコロニアル建築で、かつての趣を残す「ヒストリカルウィング」と、伝統を残しつつもモダンで洗練された雰囲気の「オペラウィング」の2棟からなっています。2009年に2棟とも改装されましたが、ロビーに残る階段は100年以上前の創業当時のもので、クラシカルで本物の歴史を感じることができます。
このホテルは、ハノイで最も格式の高いホテルとして君臨してきました。過去にはミッテラン大統領、ブッシュ大統領などの世界各国のVIPや、チャップリンなどの著名人が訪れています。プール脇のテーブルで、ティースタンドでサーブされるスコーンと、美味しい紅茶かベトナムコーヒーを楽しむと、フランスの貴族の気分を味わえるでしょう。ホテルの前には、いつもクラシックカーのシトロエンが置かれています。
客室もすべて板張りの床とコロニアル調の調度品で統一されており、お部屋の中でもホテル独特の落ち着いた雰囲気が漂います。
レストランは100年以上のあいだ名店として親しまれてきた本格フレンチの「ル・ボリュー」、ベトナム料理の「スパイシーズ・ガーデン」、イタリア料理を提供する「アンジェリーナ」があります。カフェ&バー「ル・クラブ・バー」では毎日15:30〜17:30の間、チョコレートビュッフェを開催しており、女性にとても人気があります。
ホテル1階の「ラ・テラス・デュ・メトロポール」は本格的なフランス風のオープンカフェ。宿泊者以外のゲストも訪れるほどの人気です。フランスの一角のような雰囲気の中で優雅なティータイムをお過ごしください。
中庭にある「レピスリードゥメトロポール」では、ホテルオリジナルの紅茶を販売しています。定番のフレーバーからロータスティーなどベトナムらしいものもあるので、お土産におすすめです。
クラシカルホテルが好きな方にはぜひ一度泊まっていただきたい、伝統が息づくホテルです。
ただ、一泊$200〜300のようですので、我々は泊ったことは有りません。「最後にハノイを離れる時にでも泊まってみようか」と、家内と話しています。
さて、2011年に、偶然このホテルで、ベトナム戦争中に使われていた地下シェルターが発見されました。女優のジェーン・フォンダや反戦活動家トム・ヘイデンが1972年クリスマス爆撃の時に滞在していたとのことです。
歌手のジョーン・バエズや女優のジェーン・フォンダは「ベトナム戦争反戦」を唱えてこのホテルに「楯となって」滞在し、「ハノイを爆撃するなら、私を殺せ!」と、世界に発信していました。ですから、米軍もこのホテルだけは爆撃できなかったようです。今でもその時の写真が館内に飾ってありますし、宿泊客以外には公開はされてはいませんが、その時の防空壕もまだ残されています。
シェルターの高さは2mあり6部屋を完備。ジョーン・バエズは1972年冬の間、シェルターの中で彼女のアルバム“Where
are you now, my son” の一部を録音したそうで、2013年に、ほとんど忘れられた歴史的遺跡を復活させ保存した功績でユネスコから名誉賞を授与されました。
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