SUEのエッセー |
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ベトナムと漢字と末続 |
ベトナムはもともと越南と書き(中国から見て「南に越えたところ」と言う意味)、当然中国の文化圏に入ります。(だから、「正月」は「旧正月」になります。太陽暦の正月は1/1だけが休みですが、旧正月は(来年は1/30から)、一週間から10日間の長い休みになります。) 中国は昔から限りなくベトナムを侵略しており、だからベトナム人は総じて中国が嫌いです。 世界中に「どこにでもある」中華街はハノイには無く、中華料理屋も、「数えるほど」しかありません。 中国の文化圏に永くありましたから、昔は「漢字」を使ってベトナム語を記述していました。 ベトナムは「越南」、ハノイは「河内」、警察は「官憲」、男女は「男女(なんにょ)」、「注意」は「注意(ちゅい)、「寿」は「寿」」等々です。 ただ、フランスの200年の統治下では漢字の使用が禁じられ、代わりにベトナム特有のアルファベット文字が使われるようになりました。 ですから、今のベトナム人は漢字を全く解しませんが、古い寺なんかには、結構漢字が残されています。 「二人婦人乗象護国」と有るので、「象に乗った二人の婦人が、国を護(まも)ったの?」と訊くと、「なんでそんな歴史を知ってるんだ?」と驚かれます。 ちなみに「漢字」は極めて便利です。 マレーシアでもシンガポールでもインドネシアでも、医者には中国人が多く、胃痛・頭痛・吐気・鈍痛・悪寒などが全部筆談で通じます。「眼の奥が痛い」なんて、とても英語では言えそうもない事も通じますね。 さて私事ですが、「末続」は、正式には「末續」で、これと同じ名前のJRの駅(ただ、「すえつぎ」と読みます)が、平の近くにあります。その近くには「末續寺=真言宗智山派=福島県いわき市久之浜町末続字岸内91=「まっつぐじ」とも読むらしい」と言う寺があり、もともと先祖はこの辺の「平家の一族」だったそうです(眉唾かも?)。
すえつぎ駅は、JR東日本の常磐線にある無人駅。福島第一から28kmで、「屋内退避指示区域」 すえつぐ寺(まっつぐじとも)は、久野浜町末続の高台にある真言宗智山派の寺。寺の下の110軒の集落は津波で壊滅し、今でも20名が行方不明である。放射能の値は、0.49マイクロシーベルトだとのこと。 http://green.ap.teacup.com/naraha/1344.html から、末続海岸の大変なレポートが見られる。日本に帰ったら、行ってみるかなあ。
それが源氏に追われて、(「末續」だと平家の落武者である事がバレるから)「末次」に字を替えて、西へ逃げ、瀬戸内海で海賊をやっていた「末次」が日本史の教科書にも出てきます。そのあと熊本あたりへ逃げたのが(昔の巨人の)末次になった。 更に長崎まで逃げたのが居て、「ここまでくればもう大丈夫だろう」と「末續」へ戻したそうです。だから長崎の口之津あたりへ行くとそこいらじゅう「末續」。(2013/11/27) |
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編集部より この原稿が送られてくるまでにこんなメールのやり取りがあった。かっぱは忙しいけど末續は暇らしい。社長さん、もっと仕事をやってください。だから・・・ かっぱさん カッパさん、 末続よ カッパさん、 末続よ カッパさん、 末續よ、 カッパさん、 カッパさん、 カッパさん、 末續よ |