ジャズと歴史にまつわる話

ニューオリンズのジャズクラブ Preservation Hall

Preservation Hall
726 St. Peter St.
New Orleans, LA 70116
504-522-2841

Preservation Hall opens at 8:00 pm. Music begins at 8:15 pm. The cost is $10.00 per person. We close at 11:00 pm. This information applies to days of operation: Thursday, Friday, Saturday and Sunday.

No Smoking. All Ages Welcome


Preservation Hall in New Orleans

ニューオリンズのフレンチクォーターに何軒かジャズクラブがあります。そのひとつにPreservation Hallという古い建物があります。まさにジャズ保存のための家です。

昼間は写真で見るように閉まっています。夜だけオープンされ、ジャズのライブがあるのです。

古びた建物は18世紀の半ばに建てられたものですが、1960年代初めにジャズライブが行われるようになりました。ここで演奏するバンドはPreservation Hall Jazz Bandと呼ばれ、ホワイトハウスからソビエトまでツアーしてきました。(1998/10)

2008年2月17日の新聞で一人のトランペッターの訃報が掲載されました。その訃報はPreservation Hall Jazz Bandのリーダー、ジョン・ブルニアス、John Brunious(67歳)の死去を伝えるものでした。皆さん、この名前をご存知でしたでしょうか。ディキシーファンにはビッグネームです。

2005年8月、ハリケーン・カトリーナのためにクローズされてしまい、ここで演奏していたミュージシャンは自分たちの場所を失い、余儀なく解散となってしまいました。

ブルニアスは家を失い、ニューオリンズからひとつ北の州アーカンソーの避難所に仮住まいしました。後にオーランドに移住します。救命ボートで助けられたのです。しかし、6本のトランペットは1本も持ち出すことができなかったそうです。

その1ヶ月後に、MSNBC TVのマンハッタンのスタジオで、被害を受けたニューオリンズ・ジャズのアンバサダーとして演奏をするためにニューヨークに招かれました。バンドのメンバーがNYCに揃ったのです。彼のラッパは借り物です。

右は「NYCでPreservation Hall Jazz Bandが再結成」とAP通信により報じられたPHJBのRadio City Hall前でのメンバー再会の写真です。トランペットのおじさんがジョン・ブルニアスその人です。この時は64歳です。


Preservation Hall Jazz Band, 2005

そして、彼らはたった1曲を演奏するために呼ばれたのです。その1曲とは

”Do You Know What It Means To Miss New Orleans?”

でした。この曲についての詳細はここにあります。

翌年の2006年4月にはニューオリンズのPreservation Hallは再開されました。2007年にジョン・ブルニアスは浅草のニューオリンズ・フェスティバルにオールスターで来日していますが、それが最後だったと思います。Wendell Brunious(tp)は実の弟で、やはり来日したことがあります。

外山さんがさぞやがっかりされていることと思います。(2008/2)


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