ジャズとコーラス |
(12) 17年後に再登場 McGuire Sisters | |
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アンドリュース・シスターズは戦前からのグループですが、戦後になって、Christine(1926-2018)、Dorothy(1928-2012)、そしてPhyllis(1931-2020)の3姉妹のグループ、マクガイア・シスターズが登場してきました。1949年に結成されましたが、1952年に"Arthur Godfrey Talent Scouts"ショーで表舞台へと進みました。 彼女達のアレンジはアンドリュースとは違っていました。アンドリュースは真ん中のパートにメロディを置きます。 マクガイアは概して一番高いパートにメロディをおきます。 コーラスとは面白いもので、メロディをどこにおくかで、同じ歌を同じコードで編曲をしても、歌の感じはがらりと変わってしまいます。先ずは、キーが変わってしまいますから、それだけでも歌の明るさとか重さとかいったことに影響するのです。 |
アンドリュースはミルス型、マクガイアはフレッシュメン型と言ってもいいでしょう。50年代には"Sincerely"、続いて"Sugertime"とビルボード・ヒット・チャートNo.1の大ヒットを飛ばしますが、それがか彼女たちのピークでした。 1968年を以て、活動に終止符を打っています。一番若い妹はソロ・シンガーへと、上の二人は主婦業に専念しました。 しかし、17年後に転機が訪れました。姉2人が下の妹の住むニューヨークを訪れたとき、昔のファンがサインをせがみ「何故唄わないのだ」と、マクガイア・シスターズの復活を促しました。 半年の猛練習の後、ラスベガスで復活しました。永年のファンが長蛇の列を作り、また、若い人達も加わりました。マクガイアの音楽は世代の溝を埋めてしまったのです。マクガイア・シスターズはこうして蘇ったのです。(1998/10) |
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その後のマクガイアですが、この写真は1999年頃のものです。コカコーラのHall of FameというのがラスベガスのTropicana Hotel にあり、90年代の中頃に殿堂入りしたのだそうです。 アメリカ人は「栄誉の殿堂」を作って、殿堂入りをすることが大好きなようです。 最後のパフォーマンスは、1999年10月1日に開かれたカーター元大統領の75歳の誕生日だったということです。 |
この年、72歳の姉さんを筆頭に姉妹3人です。そんな齢には見えません。娘時代より色気が出てきました。変わった人達です。(1999/12) ◆ ◆ ◆ が、その後、2004年4月にテレビ番組のコンサートで沢山唄っています。本章(27)に記事があります。そのビデオクリップがYou Tubeにあります。年のことばかり書いて申し訳ありませんが、このビデオは78歳、76歳、73歳の時です。年取らない人たちらしいです。 このビデオの中で歌っている歌は50年代の中ごろから歌っていた歌です。当時のものと聴き比べると面白いのです。何倍も上手ですし、味があるのです。するめのように噛めばかむほどと言いますが、婆さまになってからのコーラスは若いもんには真似できません。昔より、キーが下がっていてかえって心地がよいのです。(2006/6) |
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Dorothyが84歳で亡くなりました
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Christineが92歳で亡くなりました
By Robert D. McFadden Christine McGuire, the eldest of the singing McGuire Sisters, who struck gold on the pop charts in the 1950s with “Sincerely,” “Sugartime” and other close-harmony hits that won young American hearts not quite ready for rock ′n’ roll, died on Dec. 28 at her home in Las Vegas. She was 92. 一番上のクリスティンが2018年12月28日に亡くなりました。92歳でした。
15年前のPBSの番組ビデオで華やかにMcGuire Hits Medleyを歌ってくれたのを見たのが最後の姿となりました。これをヒントにMcGuire Medleyの別バージョンをアレンジして、マヌエラ・シスターズの大事な持ち歌となっています。 (2019/1/9) Phyllisが89歳で亡くなりました
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