ジャズとコーラス

(21) 待望の女声ジャズカルテット The Lure


初代 The Lure 1999


女声コーラスは音域の関係からトリオが多いのですが、このカルテットのハーモニーは厚く美しいのです。若者には出せない大人の色気があります。

酸いも甘いも唄い分ける高い技術はベテランならではの味です。

1999年、西麻布の"INDIGO"の3回目のクリスマス・パーティの隠し球として、われわれオージーサンズをびっくりさせるために、オーナーでピアニストの大原江里子と”いにしえ”のアイドル、まきみちるが企んで「これっきりよ」と言いながらコーラスをやったのです。馬鹿受けでした。

オージーサンズは彼女らのコーラスがあまりにも素晴らしいので、どういうわけか無性に腹が立ちました。

Lureのコーラスは大原江里子がしゃれたアレンジで書いています。

メンバーは、左から和田夏代子、鈴木史子、野呂ひとみ、そして伊集加代です。このグループは、No. 2ということになります。

2001年の終わりに、このグループの仕掛け人であったまきみちるがソロ活動に専念するためグループ活動から手を引きました。2002年の春先から、野呂ひとみが加わりました。

昔、カレッジフォークが華やかなりし頃、キングに「オッコとミミ」というデュオがありました。そのオッコが野呂ひとみです。歳が想像できるかもしれませんが、憶えている人もいることでしょう。


The Lure (Group#2), 2002.9.20

宮田守雄さんというアメリカンポピュラーソング研究家が主催する「アメリカンポピュラーソングの歴史を楽しむ会」第42回例会(2002.9.20)に呼ばれて歌いました。

爵士樂堂はこのとき初めて#2のコーラスを聴きました。新メンバー加入でしたが、何の問題もありませんでした。じつは、OZ SONSも唄ったのです。


The Lure (Group#2), 伊集加代、野呂ひとみ、和田夏代子、鈴木史子 2002.9.27

Lureのメンバーが鈴木史子のライブに遊びに来ました。飛び入りで4曲ばかり、生きのいいコーラスを聴かせてくれました。

左の男性はアイ・ジョージ、その人です。Lureのコーラスを聴いてびっくりです。わたしは何10年ぶりにアイ・ジョージの姿を見たことになるのでしょうか。

ついに興に乗って鈴木史子とQuen Seraをデュエットで唄ってしまいました。何10年経ってもアイ・ジョージはアイ・ジョージです。


OZSONSにも驚きで聴いていた


最後のLure

Lureのライブが浅草の「むぎとろ別館」でありました。OZSONSも最後に呼び出しがかかりました。2003.6

2004年になって、このグループの支柱的存在であった伊集さんが辞めることになりました。そこで、The Lureの歴史はここで終ることになりました。

Lureをご支持くださった皆さん、短い間でしたがありがとうございました。

⇒ LURE結成のいきさつ


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