ジャズと小噺 Jazz and Topics |
(125) ブギウギと買い物 | |
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戦後まもなく笠置シヅ子の歌が聴こえてきた。「東京ブギウギ」がラジオから流れてきたのが昭和22年、私が幼稚舎1年になった年だった。 当時、渋谷氷川町の家の土地には、親父の叔母にあたるお婆ちゃんが住んでいた家と借家があった。借家には作詞家の奥野椰子夫一家4人が住んでいた。奥野さんが縁側に腰掛けて作詞していたのが「夜のプラットホーム」だった。 「星は またたき 夜 深し 鳴り渡る 鳴り渡る・・・」 二葉あき子のヒットソングとなった。古いふるい時代の話が浮かんでくる。 |
さてさて、我々が大学生だった1960年代の初め頃、面白い歌を知っている変わった同級生がいた。何と「買い物ブギー」の歌詞を憶えていて歌うのだ。そういうわかGもよく知っていた歌だ。 それが、2023年NHKの朝ドラで「ブギウギ」が大ヒットした。朝ドラなんて爺ちゃんは見たこともない。 75年前のことなんて知らない世代が見ているらしい。そこで、こんなページを書いた次第。 |
◆ ◆ ◆ 時代が変わって「差別用語」というものが公の場では使用禁止になった。 この歌の歌詞には「つん〇」という語が使われている。わかGの記憶には「めく◇」という差別用語の歌詞の入った部分があった気がしている。上の歌詞にはその部分がまったく書いていないものだ。 それから、「仁丹」という商品名がある。この当時の仁丹という言葉は普通名詞のごとく使われていたのだろう。「タバコに仁丹」だものね。 ◆ ◆ ◆ もうひとつ、戦前、服部良一は大阪で前野港造のバンドでサックスを吹いていたのである。その珍しい写真を見せよう。 ◆ ◆ ◆ さらに、「ブギウギの父」とは誰のことかご存じですか?知っていたら貴方はジャズ博士です。ブギウギはシカゴで生まれたのですよ。 ⇒ ブギウギの父 (2024/5/2) |