ジャズと雑学

(75) ブギウギピアノの父 Jimmy Yancey

Jimmy Yancey(1894-1951)

このジャズのサイトを立ち上げた1998年に、年表を作るのが大好きな私は「ジャズ100年の歴史年表」を書いている。そこには、「ジミー・ヤンシーの誕生」と「ジミー・ヤンシーのブギウギ、シカゴで大人気」という項目がある。

それにも拘らず、ブギウギの話もジミー・ヤンシーの話も本編の中で書いていない。ストライド・ピアノの話を書いて、ブギウギ・ピアノの話を書かないのは片手落ちと言われそうだ。

1910年代は南部から黒人たちがミシシッピを溯りシカゴに引っ越してきた。そのため借家の家賃が高騰し借家人は大変なことになった。
 

そこで始まったのが「ハウスレント・パーティ」というアイディアだった。家賃を稼ぐためのパーティを開いて、お客様からはお一人50セント、それにサンドイッチや食べ物を持ち込んで大騒ぎをするのだ。

夜が白むまでパーティーは続く。ある日の夜明け5時頃に「ジミー!ピアノを弾け〜」となり、ジミーは即興でピアノを弾きだした。”Five O'Clock Blues”だったという。1939年にレコードを出している。

 

(2020/6/24)


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