歌とミュージシャンにまつわる話
Story of Songs and Musicians


(336) Johnnie Ray Just Walking In The Rain


Jonnie Ray(1927‐1990)

あれは高校1年の夏だったのか・・・ジョニー・レイの”Just Walking In The Rain”が聞こえてきた。カントリーっぽいリズム&ブルースの歌だった。たちまち覚えて、よく歌っていたのを思い出した。

こういう50年代中頃の歌は、ジャズを好んで歌うようになって忘れ去っていたのだった。

何十年もこの歌はジョニー・レイがオリジナルだと思っていたのだが、何とThe PrisonairesというDoo-Wopのグループが1953年にSun Recordからリリースしていた。

Sun Recordはロックンロールの生みの親、Sam Phillipsのレーベルです。Sun Studioでエルビス・プレスリーやジョニー・キャッシュらが育てられました。

ジョニー・レイは若い時からアルコール中毒で、晩年は肝臓がボロボロで意識障害を起こしていた。肝性脳症という病名だそうだ。63歳で死んでしまいました。 
ジョニー・レイは若い時からアルコール中毒で、晩年は肝臓がボロボロで意識障害を起こしていた。肝性脳症という病名だそうだ。63歳で死んでしまいました。

この歌の作者は、The PrisonairesのメンバーのJohnny Bragg(真ん中で歌ってる)ですが、テネシーの刑務所に服役中に作った歌です。 Johnnyは字を読み書き出来なかったので、同じ牢屋にいたRobert Rileyが手助けをしてこの歌が生まれたのです。牢屋でヒットソングが生まれるなんて・・・。

歌の内容は、彼女のことが忘れられないで雨の中を歩くという傷心ソングです。

(2021/11/8)

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