歌と歌手にまつわる話
Story of Songs and Singers

(277) 飯田さつき I Thought About You


久米信介
  Masami       飯田さつき


数年前からマヌエラに遊びに来るようになった久米さんが、月に1度、自主ライブをやりたいという申し出があり、2019年6月第2土曜日から始まりました。ボーカル・パートナーはMasamiさんで、デュエットで歌ったり、ソロで歌ったり。

⇒ マヌエラでの案内ページ

その練習をするために通常の日に2人で来ています。そうしてレパートリーを増やしています。勉強の積りでライブを開催しているのです。
 

今日はその2回目となる7月のライブでした。マヌエラにも歌好きのお客様がいるのですが、余程の番組でないとなかなか集まって来ません。永年、客寄せの企画をしてきましたが、難しいものです。そんな訳でWebmasterは、番兵に出掛けました。

おどろき桃の木・・・飯田さつきさんが応援に現れたのです。

飯田さんはまだまだ若ーいボーカリストですが、お爺様の代からのジャズの血が流れている方です。渡辺 弘とスターダスターズを聞いたこと見たことがある方には懐かしい、お爺様は初代のベーシストだった飯田龍夫氏です。お父様、敏彦氏は飯田ジャズスクールの2代目学院長です。

なんと、飛び入りで”I Thought About You”を歌ってくれました。

お名前はいろいろなジャズボーカルの賞を獲っているので、ジャズ関連の新聞紙上やネット上で見ていました。でも、これが初対面でした。

「最近の若い人はジャズを聴かないようですね」

「小さい子供のうちからジャズを聴かせる親がいないとジャズ好きは生まれない」

「人間の脳に英語の発音の回路が作られるのは3歳、4歳の幼少の頃ですよ」

なんて話もしました。

”I Thought About You”は、何年も歌っていませんが、特別なアレンジで結構凝った譜面を書いた1曲です。ですから、皆さんが聴いているのとは全く違う耳で聴いていたのです。

さつきさんは、ゆっくりゆっくりと噛みしめ噛みしめながら歌いました。目を閉じて聴くと、70代後半の超ベテラン歌手が歌っているのではないかと錯覚するほどです。喩えると、Nancy Harrowとかね。

「なるほどぉ・・・」の一夜でした。(2019/7/10 at MANUELA)

⇒ 飯田ジャズスクール


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