ジャズとコーラス |
(36) ドリフターズ White Christmas |
いかりや長介のドリフターズはコミックバンドとしてクレイジー・キャッツを凌ぐ茶の間の人気者でした。 ドリフターズという名前は、R&Bのグループ、The Driftersの名前をとって付けられたものです。 The Driftersは1953年の結成ですが、そのメンバーの入れ替わりは激しく、40人ほどのメンバーがドリフターズの名の下に歌ったといいます。それで、現在でも存続していますが、オリジナルのメンバーは全て死んでしまいました。 |
The Drifters,1953 |
「ラストダンスは私に(Save The Last Dance For Me”」はDoc Pomasの作曲になるもので有名です。日本では越路吹雪のヒットソングです。本家のドリフターズはコミックバンドではありませんが、コミカルに歌います。 上の写真が結成当時のドリフターズと思われます。グループのリーダーはMcPhatterです。しかし、2,3年の間にメンバーがころころ変わります。 ■Lead : Clyde
McPhatter ⇒ David Baughan (1954) ⇒ Johnny Moore (1955) ⇒ Bobby Hendricks
(1957) 1958年には、まったく新しいメンバーのドリフターズが生まれています。結局、分派活動はプラターズと同様で、法廷闘争になっています。その年にドリフターズの権利をMcPhatterは、マネージャーだったGeorge Treadwellに売ってしまいました。後悔していたそうです。 現在では、Treadwellの娘がDriftersの権利を持っています。ここでも、古い暖簾で商売しているようです。 オリジナルのメンバーで最後まで生きていたのは、バスのBill Pinkneyです。彼は、Bill Pinkney's Original Driftersというグループを立ち上げて歌っていましたが、2007年に死にました。 私が興味を持つのは、1954年の”White Christmas”なんです。バスのPinkneyとリードのMcPhatterがソロを歌い、何ともいい感じのホワイト・クリスマスを聞かせます。その漫画バージョンがYou Tubeに出ています。(2010/12/24) |
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