歌と歌手にまつわる話 |
(164) ドリー・ベーカー92歳で死去 |
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ドリーが亡くなりました。はじめてランプライトで会ったときはドリーは60代、私は40代でした。それから30年になります。最後に日本に帰って来たのは2006年の1月、沢田靖司のコンサートにゲスト出演のための来日です。ドリーの誕生日は2月7日なのですが、2月4日(日)に赤坂のリトルマヌエラを借り切って84歳の誕生会をやりました。 2年前に90歳の誕生日を迎えて元気に妹Bobiと親友Ruthieとの写真と長文の手紙を送ってくれました。左の遺影はその誕生日の写真です。 2012年クリスマスには東京で親しく付き合っていたジョーン・シェパードがドリーに会いにボストンまで来てくれたといって写真を撮って送ってきました。 最後の便りは下の年賀状です。 この後、2月の誕生日頃に転んで腰を痛めて入院してしまいました。そのまま4月23日に退院することはありませんでした。 その後の話をルーシーが詳しく知らせてくれました。
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Dollyからの最後の便り(2014年1月)
偉大なJazz歌手でした。Dollyに出会えてJazzボーカルの何であるかを知りました。Dolly仕込みの何曲かは脳みそに染み付いています。寝ていても歌えます。 1998年にドリーはペースメーカーを入れられてしまいました。その時の言葉が「わたし死んでも心臓は止まらないんだから」でした。安らかに眠ってください。
ドリーのライブに行くと私のために必ず歌ってくれた歌が2曲ある。それは、”A Hundred Years From Today” と ”Sunday Morning Comin' Down”だった。(4/24/2014) SUNDAY MORNING
COMIN’ DOWN
もう一つ奇遇だと思うのは、リナ・ホーンとの関係です。リナはドリーの5歳年上です。リナの80歳の誕生を祝うイベントが97年にありましたが、リナからドリーの許へニューヨークへの往復航空券が送られてきました。ドリーは喜んでこの話をしてくれました。 そして、それから10年間、リナ・ホーン90歳になるまで歌っていました。そして、92歳で亡くなりました。 ドリーも90歳の誕生を迎えて、ショービジネスは引退した。養老院に慰問しに行きカラオケで歌っていると。そして、奇しくも同じ歳92で亡くなったのだ。 |