歌と歌手にまつわる話

(111) キャピトル・レコードの契約第一号 Dream

ジョニー・マーサーの多才ぶりは、ソングライターの章やその他のページで書いてきました。そして50年代、60年代とジャズやポップスの名盤を次々と発売し、少年時代のわれわれを夢中にさせてくれたキャピトル・レコードの創立者のです。資金を提供した人間が2人ばかりいましたが、マーサーが実質的な創業者でした。

マーサーは当時トミー・ドーシー楽団でフランク・シナトラと一緒に唄っていたパイド・パイパースをキャピトルに呼びました。ドーシーは短気な悪い性格だったのですが、些細なことでパイド・パイパーズの1人を首にしたことから、喧嘩別れでみな辞めたところだったのです。

パイド・パイパースはキャピトル・レコードとサインをした第一号のアーティストとPied PipersのHomepageに書いてあります。そして、マーサーの作詞・作曲になる”DREAM”を1944年レコーディングし、1945年にパイドパイパースのゴールド・レコードとなるのです。

そんな関係で、シナトラではなくマーサー自身がパイド・パイパースをバックにレコードを吹き込んでいます。”Candy”など実に格好いいのです。

最近になってパイド・パイパーズの”Dream”がYou Tubeにアップされたのを見つけましたので、早速、このページができました。最初に吹き込んだメンバーとは変わっています。(2009/09/23)


Johnny Mercer(1909-1976)

DREAM
Pied Pipers, 1951

 

Chuck Lowry, Louanne Hogan, Clark Yocum and Hal Hopper

Pied Pipersの紹介ページで書いたように最初のPied PipersはJo Staffordらの8人のコーラス隊でしたが、一旦、解散して4人に絞られました。Dorseyは8人も抱えて給料を払えないからと言いました。

”DREAM”を吹き込んだ最初のグループは、この人たちです。Jo Sttafordの後にJune Huttonがリードを歌うグループです。オリジナルメンバーはChuck Lowryだけです。


Pied Pipers 1944
June
Chuck      Hal
Clark


⇒ Jo Stafford 死去


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