歌をつくる人にまつわる話 Story of Songwriters |
(95) 亜星さんさようなら |
6月14日になって、メディアが小林亜星さんの訃報を伝えました。 5月30日早朝、自宅で転倒し救急搬送されましたが、意識が戻ることはなく心不全で逝去されました。行年88歳でした。葬儀は近親者のみで執り行われ、「偲ぶ会」の予定は無いと書かれています。 5年前、毎日新聞で「偲ぶ会はやらせない」という取材記事が書かれたことがあります。 ⇒ 毎日新聞記事
5年前の「恩師、岡田忠彦先生を偲ぶ会」での「青春讃歌(亜星さん作詞作曲)」の指揮です。「青春讃歌」は私たち楽友会メンバーのホームソングです。 亜星さんパネルは、HP「楽友」で使った亜星さんの写真を集めて作ったものです。
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小林亜星さんパネル
私は21年前、ジャズライブで亜星さんがメンバーだった爺さんバンドの伴奏で歌ったことがあります。バンドの主は佐々光紀さんというKOライトミュージックの先輩で、オージーサンズの小島 恂の従兄です。2000年9月9日に目黒のBlues Alleyで、佐々さんの親バンドと子バンドが主催するジャズライブが計画されたのです。 われわれThe OZ Sonsにお呼びがかかり、何と、亜星さんがヴィブラフォンを叩いてくれたのです。 私が慶應義塾楽友会出身だというので喜んでくれました。こんな奇遇は滅多にありません。佐々さんとの付き合いはその後も何度かありましたが、亜星さんとは、この時一度だけでした。亜星さんと最初で最後のライブ共演という話です。
さて、ライブが終わって亜星さんの一言、 「歌いにくくてゴメンなぁ」 こんな言葉を発するバンドマンは亜星さん以外に出会ったことがありません。 亜星さん、さようなら・・・ R.I.P. (2021/6/14)
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