歌とミュージシャンにまつわる話
Story of Songs and Musicians


(350) 安次嶺 悟 And I Love Her 


安次嶺 悟(1957‐ )

安次嶺 悟は主に関西方面で活動しているジャズピアニストだが、不思議な縁で2000年代前半にサリナ・ジョーンズの伴奏者としてツアーに加わった。Mr. Kelly’sがサリナのブッキングをしている頃だ。

さて、今日は2021年12月10日。居間のソファでうとうととしていたらカミさんが安次嶺のCDをかけたらしい。耳の中でアジの弾く鍵盤が歌を歌っている。いいメロディだ。

後刻、アジのCDを見た。”And I Love Her”と書いてある。見たことがあるし、聴いたこともあるメロディだ。Youtubeで見てみると、ビートルズだった。

「へーっ!」 

途中まで聴いて止めた。面白くないのだ。オリジナルが確認できたので十分だ。

昔々、ラジオで流れてきた歌だ。当時もわかGはビートルズ・ファンにはならないという、その時代には珍しい兄さんだった。もちろん、武道館には行かない。田安門に恐ろしい人波が歩いて行くのを見た。後でビートルズだと知った。

しかし、かれらの書いた曲とコード付けのユニークさは大いに認めていた。”Yesterday”なんて稀有の曲だった。彼らはSongwrighterとして、わかGに認められていたのだ。ギターも歌も素人並みだった。

しかし、もう一つ、若い人たちには解らない話があるのです。そんな話が入っているページがあります。

興味ある人は見てください。 ⇒ The Folks Who Live On The Hill

歌い方も幼い。今、聞くと当時以上に幼く聞こえる。わが家にはビートルズのレコードやCDは1枚も無い。わかGの頭を刈ってくれる美容師・司さとしはDOMINANT時代の友人で大のビートルズファン、店にはビートルズの使ったのと同じエレキが飾ってある。彼とビートルズ談義をしたことは、この30年間に一度もない。そんなことしたら頭を剃られてしまう。

 

https://youtu.be/-uxuNp3Z2cE

 

https://youtu.be/Nm4YlZ3oYsQ

さて、このページで書きたかったことは、安次嶺がサリナのバックに入ってサリナが歌えるようになった歌があります。それは、キャロール・キングが書いた”You've Got A Friend”です。

通常の伴奏なら誰でも弾いてくれますが、サリナのバージョンでは、伴奏にベートーベンの「月光の曲」のパターンを使っているのです。ベートーベンの譜面を見てすらすら弾けるジャズピアニストって何処にでもいるとは言えません。安次嶺になって初めて歌ったのが、2003年8月の銀座Swingでのライブの時でした。


2003/8 銀座Swing

サリナは「Kuniのために歌う」と言って歌ってくれました。最高な歌唱でした。心のこもった歌でした。

 

https://youtu.be/1ZnJbaw0eU4


⇒ Salena Jonesにまつわる話

(2021/12/10)


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